山梨フットボール

無料記事 吉田達磨前監督が山梨県サッカー協会主催の”JFAリフレッシュ研修会”の講師として指導実践【練習場から】

「山梨県サッカー協会のリフレッシュ研修会は元Jリーガーと一緒に選手役で実践」

メニューの意図を説明する吉田達磨前監督(中央)。右が井上雄機コーチ、右から2人目が橋爪勇樹アンバサダー。

12月4日(日曜日)に吉田達磨前監督がVF甲府のアカデミーが使用する八田河川敷グラウンドで山梨県サッカー協会主催の”JFAリフレッシュ研修会”の講師を務めた。ザックリ言うとJFAのライセンスは一度取ったら終わりではなく、常に学び・実践しアップデートしないと維持できないポイントシステム。その一環の研修会だが、育成年代からトップ、海外まで指導経験・実績がある吉田前監督の研修となればスペシャル。それに今季の天皇杯優勝監督なので、ポイントに関係なく向上心で参加した指導者を含めて50人近い指導者が県内各地域から集まった。VF甲府は普段山梨県サッカー協会の皆さんにホームゲームの設営、準備などでサポートしてもらっているだけに県内の指導者のレベルアップに協力する意欲が強く、石原克哉U-18コーチ、橋爪勇樹アカデミーコーチ兼アンバサダー、保坂一成U-15コーチ、井上雄機サッカースクールコーチ、田中佑昌サッカースクールコーチ、吉田拓郎U-12コーチ、土橋優強U-12コーチらが有志で実践の選手役を買って出る豪華な協力体制。

VF甲府U-15の保坂一成コーチは選手役を引き受け、参加者が入り込めるように常に声を出して盛り上げた。

ミスター・ヴァンフォーレの石原克哉U-18コーチは研修会後の後片付けも最後までやりきる。その心は、「自分が現役時代にいかに多くの人に支えられていたかが”今”よく分かるから。引退後はそれを返したい」という思いがあるから。

修会は17時30分開始で、周囲よりも気温が3度は低い(当社感想)八田河川敷グラウンドは零下かと思うほどの寒さ。ケガをしやすい50代以上の指導者は実践に選手役で加わるには厳しい気温だったが、吉田前監督がVF甲府のトップチームのトレーニングでも採用しているメニューなどを方法と意図を説明しながら実践。石原コーチ、橋爪コーチ、保坂コーチ、井上コーチ、田中コーチという元Jリーガーらと山梨県の指導者が一緒に選手役でプレーするのを見ているとーー失礼ながらもーー”Jリーガーは上手いなぁ”と思ったりもしたが、指導実践を見るだけと、選手役でやってみるのは理解度で大違いのはず。テンポの速いメニューが多かったので二の足を踏んで選手役をやる勇気やガッツを出せなかった指導者が多かったようにも感じた。折角のチャンスなのでーー特に若いーー指導者の皆さんがもっと積極的に関わってもよかったのでは…と感じたが、吉田前監督のスピード感やエッセンスは”違い”として感じ取れたはずだ。

(松尾ジュン)

吉田達磨前監督とリフレッシュ研修会参加者の皆さん。

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