山梨フットボール

「事故失点の保険となる2点目は取れなかったが1-0のタイトなスコアを安定感を持って勝ち切った琉球戦」【2021明治安田生命J2リーグ第33節 甲府1-0琉球 レビュー】


2021年10月9日 甲府1-0琉球(14:03K.O/JITリサイクルインク スタジアム/入場者数4,419 人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限10000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 晴 弱風/気温 29.6℃/湿度 34%/全面良芝)

得点者 13’宮崎純真(甲府)
△◯◯◯●●△△○●◯△◯◯◯△△●△◯◯◯◯△●△●◯◯◯●○◯

う1点取れていれば完璧に近い試合だったけれど、琉球の攻撃をほぼ無力化する守備で宮崎純真の素晴らしいゴールを活かしての勝利にチームの進化や熟成を感じた。上位の5チームが全部勝ったので昇格圏との勝ち点差も順位も変わらず、残り試合が1試合減って9試合になったことは受け入れて次に向かうだけ。何より、攻撃力が高い琉球相手に守備のオーガナイズがほとんどの時間で取れていたことに価値を感じるし、2試合連続無失点勝利を牽引したキャプテン・新井涼平は山形戦から2試合連続で子供の運動会を朝、見てから試合に臨んで素晴らしいパフォーマンスを発揮したことも驚き。

14時キックオフの試合で、朝、子供の運動会を見てからだと午前中にゆっくりできないね?」と聞くと、「怖いんで…(笑)」と主語を省略する冗談で笑わせてくれたが、お父さん・夫、プロサッカー選手としての役割・仕事を両立させていることに敬意を払いたい。新井によると、「(現・J3富山の田中)佑昌さんや(甲府アカデミーコーチの松橋)優さんの子供とも幼稚園が一緒で、(2人が甲府でプレーしていたときは試合の日でも)朝6時30分ころから一緒に運動会の場所取りに並んだこともありましたよ。幼稚園の先生に『今日試合ですよね?』って言われながら…(笑)。琉球戦の日の運動会はちょっと暑かったですけどね」ということ。

入場してきたときに”髪を切った”と思った新井涼平。この日は、このヘアースタイルのまま午前中に幼稚園の運動会を見に行ったそうで、「幼稚園では”ヤバい奴が来た”と思われたかもしれません(笑)。先生にも”オッ”って言われました」というが、実は髪は切ってなかった。

試合翌日のクールダウンではいつものボンバーヘアの新井涼平。みんな不思議に思ったが、「試合前日に美容院でサイドは刈り上げたけど髪は切ってないですよ。ジェルで抑えただけ。ジェル1本がセット5~6回でなくなるくらい使いますけどね(笑)」と琉球戦のヘアスタイルを説明してくれたが、今だにこの髪をジェルで抑えると入場写真のようになることが理解できない。ただ、新井が統率力と判断力の相当高い選手になってきたことは理解できた琉球戦だった。左の河田晃兵は琉球戦翌日が子供の運動会で、クールダウンが終わるとすぐに練習場を後にした。

(残り 2669文字/全文: 3942文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ