山梨フットボール

金井貢史「もうすぐ夏、天皇杯始めました」【練習場から】

開幕戦に先発後はケガで戦列を外れ、途中出場4回にとどまっている金井貢史。しかし、三平和司とともに練習場ではチームに明るさをもたらせてくれる存在。コロナ禍のJ2リーグはスピード&ガチャガチャで経験値や戦術眼を発揮するのが難しい面もあるが、もうワンランクチームの質を上げるためには落ち着いた中での試合運びの上手さが必要。それを金井がもたらせることができると期待する天皇杯。

天皇杯はリーグ戦に絡めていない若手のチャンスの場でもあるけれど、ベテランや中堅にとってもポジションを奪い返すきっかけにしたい公式戦。開幕戦に先発し、試合中のケガでそのままポジションを失った金井貢史(31歳)にとっては「負けている気はしてないし、シーズンを通じて最後は自分が試合に出ていいチームになっていたいと思うし、このままで終わらせるつもりはない」と、奪い返すきっかけにしたい試合。横浜FMを中心にJ1で167試合に出場し17ゴールを挙げている”攻撃的ディフェンダー”の自信や意地でもあると思う。

開幕戦(vs千葉、1-1△)は泉澤仁がケガで出場できず、左WBで先発と思われていた金井が泉澤の左シャドーで起用され、WBは荒木翔と関口正大だった。関口は泉澤のケガでチャンスが巡ってきたという玉突き先発でもあったが、そのまま結果を出しながら評価を高めてポジションを確保している。荒木は昨季から結果を出していたし、今季も泉澤とメンデスの間で存在感を発揮しており、WBの金井や小林岩魚はポジションを奪い取ることができないままここまで来た。

金井は”攻撃的ディフェンダー”なのでトレーニングマッチではシャドーやボランチでも起用されるし、サイドバックやストッパーもできるユーティリティ性があるが、天皇杯・福井戦は左WBが金井ではないかと予想する。「WBで勝負したい?」と聞くと、「チャンスが来たならどのポジションでも入れるようにしたい」とポジションにこだわりなくチャンスを渇望。ただ、コロナ禍のJリーグは5人交代枠があるし、J2リーグのここ最近のトレンドとして栃木や秋田のようなチームを筆頭に走るチームが多いから走らない、走れない選手は使い難い。ポジション特性があるので”走る”の定義に幅はあるけれど、WBだったら毎試合ヘトヘトになるまで走ることを求められる。

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