山梨フットボール

「戦力化の目途がついたウィリアン・リラ連続出場で、活かし・活かされの複数ゴールを期待」【2021明治安田生命J2リーグ第12節 山形対甲府 プレビュー】

未知の疲労感と戦っている大卒ルーキーの長谷川元希(右から2人目)。「大学時代は中1日でも試合ができたけれど、プロは強度が違う」と話す。長谷川や関口正大の機動力は欠かせないだけに、強気で勢いを持って山形に挑んでほしい。また、三平和司(左から2人目)のような経験値がある選手が途中出場で試合の流れを読んだプレーをすることも重要だ。

2021明治安田生命J2リーグ第12節 山形対甲府 甲府先発予想布陣。

2020年5月5日(水曜日)山形対甲府(14:00 KICK OFF/NDソフトスタジアム山形)

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ウエー行くことができることに感謝の気持ちはあるけれど移動に重い疲労を感じる年ごろ。第10節の琉球戦(0-1●)――試合結果に関係なく――はフロントスタッフとも「沖縄移動は疲れますね」という会話になる。沖縄は魅力的な観光地だけど、観光なしで行くのは妙に疲れる…。観光で行ったことがないので比べようもないが――コロナ禍の沖縄移動ということもあるかもしれないけれど――現時点ではJ2のアウエーで一番疲れる場所(当社比)でダメージがいまだに残ったまま。

、今節はアウエー山形。ここも遠く感じて山形に着いたときはぐったり。でも、選手・スタッフは昨季同様に往路は新幹線も復路は経費削減でバスで約6~7時間(GWなので時間が読めない)。中3日でホーム東京V戦があるので本当に大変だと思う。でも、これが今、ヴァンフォーレ甲府が置かれた現実。キャプテンの新井涼平にこの話をすると、「(バスで帰ることを)受け入れたくはないですよ。でも、クラブ(の予算規模)を大きくするために僕らがピッチで結果を出さないとクラブは大きくならないですからね。だから頑張るしかない」という。分析担当の原圭輝コーチは、テーブルもない暗くて揺れる狭いバスの中でパソコンを開いて映像を編集するなど次節に向けた準備をするから、脳味噌と目がヘロヘロになる。現場の選手・スタッフは甲府が置かれた環境の中でよくやってくれていると思う。コロナ禍でクラブの入場料収入が明らかに減っている中で、Jリーグやプロ野球選手のビッグクラブの選手や有名選手の給料が下がったという話は聞かないけれど、それ以外の選手は試合に出ていても現状維持か少し下がっていると思う。そのなかで――とくに家族持ちの選手は――プロ選手としての見栄えやステイタスを維持しながらの生活はなかなか大変だと思う…だからこそ今季は何としてでもJ1昇格を掴み取りたい。

個性的な髪型の攻守の要の2人。右が自分でサイドを剃っているウィリアン・リラ。段々剃る面積が増えて島の面積が小さくなっている感じもするが、鏡を見ながら器用にやるもんだと思う。ゴールもアシストも器用に決めてほしい。手前の新井涼平は琉球戦で首を痛めて不安を感じていたそうだが、大事には至らなかった。最終ラインの真ん中からチームを鼓舞しコントロールし、勝利のマネージメントを期待。

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