山梨フットボール

「栃木戦3年ぶりの勝利は進化と成長の味がした。アキラ・ヴァンフォーレ3年目の意味が徐々に結果として出てきている」【2021明治安田生命J2リーグ第3節 甲府2-1栃木 レビュー】


2021年3月14日 甲府2-1栃木(14:03K.O/JITリサイクルインク スタジアム/入場者数 5,146人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限5000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 晴 中風/気温 21.5℃/湿度 20%)

得点者 50’メンデス(甲府)、55’泉澤仁(甲府)、68’森俊貴(栃木)
△◯◯

藤彰監督の”割り切り”の決断で準備した3ボランチがハマり、予想した以上の内容で勝利した栃木戦。露骨に手を使うところやレフリーがそれに対してファールを取ったり取らなかったりした点――特に後半最後、荒木翔が倒された場面――にはモヤモヤが残ってはいるけれど、ブレなくポジティブにハードにやってくる栃木に3シーズンぶりの勝利を挙げたことは素晴らしかった。

合の流れを作ったのはコイントスから。勝った新井涼平は風上を取ったが、強い風が吹くJITリサイクルインク スタジアムでは、風上を取れる時に取っておかないと後半風向きが変わることもあるので正しい判断。立ち上がりから右WBの関口正大がフリーでドリブルができるスペースを作ることができていて、狙い通り。クロスやCKからチャンスを作るなかで栃木の選手の高さと強さは脅威だったが、守備ではシンプルに蹴ってくるボールを持ち過ぎることなくサイドを使って展開することもできていた。

守備時は5-3-2で挑んだ栃木戦。3ボランチの真ん中に入った山田陸(後列左から3人目)がセカンドボールを拾いまくり、伊藤彰監督の狙いを具現化して貢献。影のMVP級の活躍だった。

試合前の選手紹介。三平和司の”どじょうすくい踊り”は衝撃的。世界初のエンターテインメントだと思う。ヨーロッパの選手は参考にして欲しい…できるものなら。

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