「2位・北九州を完封で撃破して2連勝、4位浮上。ターンオーバーの2グループが共に勝利で2連敗を払拭」【2020明治安田生命J2リーグ第17節 北九州0-3甲府 レビュー】
2020年9月5日 北九州0-3甲府(19:03K.O/ミクニワールドスタジアム北九州/入場者数 2,311人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き)/天候 曇 無風/気温 26.4℃/湿度 60%)
得点者 19’武田将平(甲府) 52′ 太田修介(甲府) 68’太田修介(甲府)
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初めてのミクニワールドスタジアム北九州、スタジアムの2階にある記者席について最初に感じたのが”点が入りそうなスタジアム“ということ。サッカー専用で、スタンドからピッチが近くプレーする選手は楽しいだろうなと思っていたけれど――打ち合いのイメージはあったけれど――3-0という結果は想像すらしていなかった。
北九州は5人を入れ替えるハーフ・ターンオーバーでスタートも、アップの時から自信満々な感じ。ここまで9ゴールのFWディサロ・燦・シルヴァーノをベンチに置くものの9連勝してきたチームが持つ活気があった。甲府はメンバーが替わった中で前節の群馬戦(1-0○)前半のイメージでどれだけ戦えるのかに注目していたけれど、キックオフから最初のプレーで太田修介がハードにプレスを掛けて戦い方を示した。8分ごろまではお互いに前プレを掛け合って見入ってしまう展開も、北九州は意外にもイージーなミスをしてくれるなぁという印象だった。おそらく、ここまでターンオーバーを最小にしてきたことで選手の疲労度が高かったはずだ。
序盤はクロスの精度が高くなかった甲府だが、ファラエルがいつもよりもボールを収めることができていて、押し上げがミスで守備に変わることが少なかった。伊藤彰監督・コーチングスタッフが中2日の過密日程の中で分析して立ち位置を工夫していたことを後で知ったけれど、武田将平が「最初の5分、10分間は監督の言うとおりの立ち位置でプレーしたけど、『上手くいくじゃん』となった。相手が困っていることが分かった」と言うようにチームの分析・対策がバッチリ決まっていた。北九州は基本的にサポーターの音声を流さないのでベンチやピッチの声がよく聞こえた。伊藤監督が大声で「トン、トン、トン」とパスのリズムを選手に伝えていたが、日野の2トントラックのCMみたいでちょっとおかしかったけれど、選手はそのリズムでパスを回せば北九州のプレッシャーを剥がせることは感じていたはずだし、できていた。
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