「3連戦の奇数試合グループが5バックと4-3-3を使い分けて4失点のショックを払拭する無失点勝利」【2020明治安田生命J2リーグ第6節 甲府1-0大宮 レビュー】
2020年7月19日 甲府1-0大宮(19:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数2,028人(新型コロナ感染予防対策制限付き)/天候 晴 弱風/気温 29.0℃/湿度 59%)
得点者 51’ドゥドゥ(甲府)
△△△〇●○
2位の大宮(12ポイント)まで3ポイント差、20位の山形(6ポイント差)までも3ポイント差の10位・9ポイントなので、上位・中位・下位と分けるのはまだまだこれからで、一喜一憂はできないけれど…嬉しい勝利。後半終盤に耐えて耐えて耐えて耐え抜いた無失点勝利も素晴らしい。選手だけでなく、コーチングスタッフにとっても――当然課題はあるけれど――自信となる2位・大宮から奪い取った勝ち点3となった。
今季のベースは4-2-3-1の甲府だが、前節から守備時は5バックになる3-4-2-1にスタートポジション変えている。主に相手の前線への対策で、守備時は5バックにして幅広く守っているが、大宮戦ではチームとしての守備の意識が高かった。連戦の奇数試合である3戦目で経験値が高い選手が揃ったこともあるが、裏に出されたときに戻るスピードは速く、意識も高く、中央を固める新井涼平、小柳達司、今津佑太のバランスが崩されることが少なかった。
やってみないと分からない不安はあったものの、水戸時代も甲府を苦しめた伊藤彰監督の大宮アカデミー時代の教え子・黒川淳史がメンバーから外れたことは甲府にとってプラスだと思っていた。立ち上がりはシンプルに裏に走ってきた大宮。そこを起点にさせなかったので、落としをドリブルされることもなく8分に翁長聖に打たれたミドルシュート、その流れのCKからの西村慧祐のニア擦らしヘッドくらいがピンチで崩されることはなかった。西村のニア擦らしヘッドは(あっ、入った・・・?)と思わず言葉になりそうなくらいいい感じで擦らされたシュートだったが、岡西宏祐が足を閉じて上手く対応。止めたことを頭で理解するまで2秒くらいかかった。
(残り 2120文字/全文: 3173文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ