山梨フットボール

「太田修介が背番号を13番から18番に変えた理由は小佐野魂」【コラム&インタビュー】

昨季の13番から背番号を18番に変えた太田修介。新加入のときも18番を望んでいたが、空いていたのは13番と15番。ユースの1年目以来の18番を今季背負う。

1月12日のサポーティングスタッフ交流会で選手を代表して挨拶をした太田修介。アカデミー時代はボールボーイや設営をしたことを話し、ボランティアスタッフに感謝の気持ちを伝えた。

「週末の金曜日に伊藤彰監督の心を動かせるか」

1月12日行われた2020年ヴァンフォーレ甲府新体制発表会。新加入の選手・スタッフに対する興味は当然だが、このタイミングで発表される背番号は熱心なファン・サポーターの興味の対象。既存の選手は基本的に同じ背番号だが、変わる選手には想いがある。今津佑太の背番号が34番から5番に変わったのは本人曰く「34番でもよかったんですけどね…」ということで、クラブとしての期待の表れの若い数字。

一方、太田修介は自ら望んで13番から18番に変わった。「小佐野魂です」。理由を聞いたときに太田はこう言い切った。”小佐野魂”とは、2016年7月に38歳の若さで癌のために亡くなったアカデミーの小佐野一輝コーチの想いや功績を忘れずに引き継ぐというみんなの想い。小林岩魚や入間川景太らアカデミー出身の選手が大きな影響を受けた指導者が小佐野さんで、亡くなった後も”小佐野さんのために自分たちが活躍してヴァンフォーレを強くしたい“と、想いは強い。小佐野さんはアカデミーにおける指導者としての手腕は高く評価されていて、将来のトップチームの監督候補でもあった。太田にとっても大事な指導者で、昨季の天皇杯2回戦・岐阜戦(2-2 PK4-2○)でプロ初ゴールを決めたときは天国の小佐野さんに報告するように両手を上げ、天を見上げて「小佐野さん、決めたよ」と心の中で話しかけた。そのときのユニフォームを太田は後日、小佐野さんの家族に手渡している。

天皇杯2回戦・岐阜戦(2-2 PK4-2○)でプロ初ゴールを決めたときの太田修介(右)。天国の小佐野一輝さんに心の中で報告をした。

(残り 1469文字/全文: 2521文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ