山梨フットボール

「アキラ・ヴァンフォーレの成熟を見せる相手が守備の堅い栃木。攻撃のボス・ウタカとリーグ初先発の宮崎純真で栃木の自信とゲームプランを砕く」【2019明治安田生命J2リーグ 第36節 甲府対栃木 プレビュー】

甲府の攻撃のBOSSはピーター・ウタカ。ここ数節はゴールを決めても機能という面では不満があったが、今節はリフレッシュして攻守で頼りになるウタカを期待できそう。

2019明治安田生命J2リーグ第36節 甲府対栃木 甲府先発予想布陣。


2019年10月13日(日曜日)甲府対栃木(16:00 KICK OFF/山梨中銀スタジアム)

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「ボールを持たされる試合を勝ち切るポイントはボランチとCBの脇を崩すコンビネーション」

きな被害を出した台風19号。スポーツイベントも翻弄され、Jリーグも中止となった試合が少なくない。リーグ戦が終盤のJリーグの場合は、どのクラブも週末の試合が中止になって水曜日開催になることは避けたいという気持ちは強かったと思う。自前のスタジアムを持つ柏は2日後にホーム水戸戦をリスケできたし、横浜FCも3日後の火曜日にホーム金沢戦をねじ込んだ。昇格、残留それぞれの目標達成のために1ポイントも落とせない状況で、コンディション的に不利になる中3日の試合を作りたくない気持ちはよ~く分かる。

の点は甲府も同じだが、甲府の場合は天皇杯準々決勝のアウェー長崎戦が10月23日の水曜日に入っているので、もし今節が流れて水曜開催になっていれば相当に苦しい状況になっていたが、なんとか予定通りの開催となった。公共交通機関が完全復旧してない中での開催に対して批判があるかもしれないが、アウェーの栃木(21位)も予定通りの開催を望んでいるはず。この点は両クラブのファン・サポーターが受け入れてくれれば大きな問題にはならないはず。栃木は土曜日の移動が困難だと予想して金曜日に甲府に入り、土曜日は甲府が9時から練習した押原Gで14時から前日練習をしたそうだ。甲府市周辺で土曜日に貸してくれる芝生のグラウンドは押原Gしかなかったので重なるのは仕方がなかった。昇格と残留、目標は違ってもファン・サポーターのために…彼らと共に闘って目標を達成したいという気持ちは同じ。レフリーチームやDAZNのアナウンサーや関係者が甲府入りに苦労したと思うが、予定通り開催できることはよかったと思う。

週の伊藤彰監督はいつもと違っていた。勝利を求める気持ちは同じでも表現の方法が強かった。今週からのH栃木戦(21位)、A東京V戦(13位)、H鹿児島戦(20位)との3連戦を――東京Vは中位なので――“下位3連戦”とは言わないけれど、栃木と東京Vには前期に勝てる内容の試合をやったものの落としているので悔しさや不甲斐なく感じた気持ちを思い出して戦う相手。上位相手に健闘しても中位以下に勝ち切れない試合はもうやってはいけないという危機感がある。 それが「柏戦、大宮戦、横浜FC戦と同じ気持ちで戦わないと、我々が(栃木に)足元をすくわれる番になるというシミュレーションができる」という言葉として出た。

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