山梨フットボール

「今までの勝利とは違う後味。悶々、モヤモヤの末に2019シーズン最強の戦い方が見つかり、ハマり始めたかも…」【2019明治安田生命J2リーグ第29節 千葉0-3甲府 レビュー】

 

ピーター・ウタカのアップを見つめる増嶋竜也の眼。エベルトの負傷交代で虫垂炎から復帰した増嶋が投入され、ウタカと対峙してウタカが決めるとは…。

2019年8月24日 千葉0-3甲府(18:03K.O/フクダ電子アリーナ/入場者数9,489人/天候 晴 弱風/気温 27.1℃/湿度 73%)

得点者 60’エデル・リマ(甲府) 74’ピーター・ウタカ(甲府) 81’内田健太(甲府)

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「自動昇格圏・2位との勝点差を6ポイントに縮める勝利」


府からは小出悠太、山本英臣、田中佑昌、千葉からは堀米勇輝、増嶋竜也が出場したことでアカデミーを含む甲府⇔千葉の経歴を持つ選手が――残念ながら岡大生は部分合流中でメンバー外――“ほぼ”勢揃いした千葉対甲府の第29節。“元甲府”も愛してくれるマニアックもしくはディープなファン・サポーターにとって甲府と千葉の縁も勝点3と共に楽しめたはず。

合前のメンバー発表を見て驚いたのはアラーノのベンチ入りと堀米勇輝の先発。アラーノは紅白戦形式の戦術確認で一度も先発組に入ったことはないし、可能性を感じるプレーはしていたものの“コンディションはもうちょっと上がるだろうなぁ”と思っていたので伊藤彰監督は“ちょっと焦ったか…”と思ったくらい。堀米は、ここ最近はコンディション不良などもあって出たり出なかったりで、“先発はない”と思っていたら千葉担当の記者も驚く先発起用。

ッチ内アップが始まる少し前、ゴール裏の甲府サポーターの「PASION」の文字入りの全体像を撮ろうと千葉が屋内アップをしている側のスタンドで写真を撮って、そのままブラブラしているフリをしてチアリーダーを見ていると後ろから肩を叩かれてギクリ。(み、み、見てるだけで写真は撮ってませんよ)と言い訳しようと思って振り向いたら警備員ではなく堀米。「先発なんやね。ちょっとビックリしたわ」と、ホッとしながらいうと、「俺もビックリ。今日の朝言われたんですよ」という。堀米と仲がいい曽根田穣の話をちょっとだけしてすぐに分かれたが、堀米が決定機に繋がるボールを何度も出すも受けた選手が決められない(甲府の守備陣が身体を張った)という甲府にとって都合がいい“活躍“を見ることができて”ホリ贔屓“の心もなんとなく収まる勝利。ふと気がつけば、移籍のモヤモヤも消えていた…。

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