自ら難しい試合にしてJFL八戸に敗れて2年連続の天皇杯2回戦敗退【第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 甲府vs八戸 レビュー】
【第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 甲府vs八戸 レビュー】
◇2017年6月21日(水曜日) 甲府0-1八戸(19:04KICK OFF/山梨中銀スタジアム/1,376人/曇/気温22.8゜C)
得点者:67′ 成田諒介(八戸)
◇◇◇
なんだかなぁ…。前日までの練習で吉田達磨監督も選手も「難しい試合になる」と話していたのを受け入れられずに、「そうは言っても、すんなり勝てるんじゃないかなぁ」と勝手に漠然と思っていた。それだけに10分を過ぎあたりに感じた「やっぱり難しい…か」は悔しかったし、今年も年に1試合となった天皇杯を来年に向けて心に刻み込んでおこうと思った。
八戸は朝8時45分から練習を始めて11時には終わり、野垣内俊と金久保彩以外の選手は午後からはスポンサー企業で働くアマチュア契約の選手たち。こういう条件でプレーする選手の心意気や挑む気持ちと向き合うことは難しいけれど、そう簡単にはやられてはJ1クラブの意地が廃る。八戸の柱谷哲二監督や選手が「JFLとは違ってJ1の選手は上手い」と試合後に話していたけれど、ミスが多くてミスを取り返すために無理をするから相当に疲弊するんじゃないかと見ていた序盤。それでも「最後は勝つはず」と思っていたが、裏にロングボールを出したいDFラインと、裏にロングボールを出してほしいFWのタイミングが合わずにほとんど裏に出せないまま、八戸の少しアバウトな裏へのボールに対処しているうちに完全にリズムというか、チームとしての歯車が噛み合わなくなった。これがサッカーの難しさと言えばそうだけど、2年連続で天皇杯2回戦敗退は受け入れられない。FC東京や仙台も負けたので世間様の甲府へのネガティブな関心は薄まるけれど、甲府のファン・サポーターにとっては他所の様の勝敗は全く関係ないことで、「何やってんだ」と言いたくなるのは当然。
お互いに5-3-2でどんなマッチアップになるかと思っていたけれど、WBのマッチアップでも優勢になれなかった。翌日、吉田監督に聞くと会見の発言同様にそういう話以前の問題という認識で表現はさらに厳しい。
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