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【無料記事 アカデミー U‐18】第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)関東大会 VFK U-18、 小澤輝(3年)の4ゴール含む5ゴールで勝利

【アカデミー U‐18】第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)関東大会

 

プリンスリーグ関東再昇格を目指す大会である山梨県ユースリーグ(1部)では守備を固めてくる相手をこじ開けることに苦戦して僅差ながら現在4位のVFK U-18。しかし、クラブチームの選手にとって高校のインターハイに相当する夏の日本クラブユース選手権に向けた関東一次予選(各グループ上位3位までが関東予選のノックアウトステージ進出)は5-2で好発進。プレミアリーグEAST、プリンスリーグ関東を戦う関東のクラブチーム(浦和、FC東京、川崎F、東京Vなど11クラブ)は一次予選を免除されていて、登場するのはノックアウトステージからなので全勝して5チームが争うグループEを1位で通過したい。2位や3位通過ではノックアウトステージ初戦でプレミアリーグやプリンスリーグで戦うクラブとの対戦になる可能性が高いからだ。この意味では2失点したものの5ゴールを挙げたことに自信を持ちたいSOLTILO戦。

SOLTILOはACミランの本田圭佑選手がプロデュースするクラブ(2012年5月から始動)で、今回アウエーで戦ったZOZO PARK(千葉)を本拠地にする注目クラブ。甲府は立ち上がりから主導権を取り開始5分にDFのクリアのこぼれ球を小澤輝が決めて先制。8分に相手FKから失点するも44分に再び小澤が決めて2-1で折り返した。後半開始早々の46分に小澤がドリブルからミドルシュートを決めて3-1と突き放すも4分後に失点とシーソーゲームになりそうな流れ。それを止めたのがキャプテンの入間川景太。左サイドからドリブルで駆け上がって何度もクロスを入れていたが、風上という気象条件を生かしてアーリークロス気味に狙ってシュート。これが決まって4-2と再び突き放した。68分にはハットトリックを達成していた小澤が相手のビルドアップのボールを奪って4点目を決めて5-2と反撃する意欲を萎えさせた。終盤はオープンなゲームになって盛り返す隙を与えて危ない場面もあったが、GKの山内康太が2点くらいはセーブで防ぐ活躍で前半のFKからの失点のミスを帳消し…になったかどうかは分からないが、存在感を最後に示して5-2で勝利した。

島根聡一監督は「現実は厳しく、目の前の試合に全力で向き合うだけだが、久々に多くの点が取れたことは良かった」と一定の評価。土・日の2連戦のため、コンディショニングが難しいが、5月3日(水曜日・祝日)のYBCルヴァンカップ第4節横浜FM戦(@山梨中銀スタジアム、14時KICK OFF)の先発出場の可能性が高い2種登録の入間川が週明けのトップチーム合流に向けていいパフォーマンスを見せたことは朗報だ。

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)関東一次予選、SOLTILO戦の先発メンバー。

FKからの失点(8分)は痛かったが、GK山内康太は後半の終盤はスーパーセーブで存在感を示した。

4ゴールのFW小澤輝(左)と1ゴールのMF入間川景太(右)。ルヴァンカップで出場のチャンスを手にすることになる入間川は、「トップチームに行くとスピード感の違いに最初は戸惑うけれど問題ありません。チャンスだし、強い相手と対戦するのはやりがいがあります」とやる気満々。4ゴールの小澤は「周りが動いてくれたからゴールを決めることができました。U-18で4ゴールは初めて。仲間に感謝したい」といい、「小学校1年の時からヴァンフォーレのトップチームに憧れていたので、昇格したいです」と野心を話した。

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