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【無料記事 2017明治安田生命J1リーグ第7節 甲府対新潟 吉田達磨監督 試合後の記者会見】「想定から違うと気が付いて、そこからパット変わって入っていこうかという矢先に失点して感情のコントロールというか、よくわからなくなった試合になったと思う」

【無料記事 2017明治安田生命J1リーグ第7節 甲府対新潟 吉田達磨監督 試合後の記者会見】
記者会見冒頭・監督試合総括

日曜日の昼、天気もよく暖かくなる予報のなか多くの方が来てくれて、(新潟は)いわゆる残留を争う相手と目されていて、私自身のこともあってお互いの持っているチーム力以上に注目してもらった試合だと思います。試合全体的な話をするとセットプレーで失点したという数字上のこと、新潟が今週準備したと思うセットプレーと守備、7番のホニ選手にところにどうボールを届けるかというところに手を焼いてしまった試合だと思う。僕たちがゲームを作らないといけない立場になって、立ち上がりというか前半思ったよりも山崎選手と加藤大選手のところが、本来はアグレッシブな選手だが彼らが少しプレッシャーを我慢するような、勝ち方を選択してきた中で僕たちは前に入っていくところで力の無さというか、これからやらないといけないものがたくさんあるということを見たと思う。

でも、特別下手かというとそうではなく、ただちょっとしたポジショニングの駆け引き、裏にキックするボールの質とか、そういうちょっとしたところ。あと、立ち上がり、ちょっと間をおかれたセットプレーから、準備不足というか、情けない失点をしてしまって余計なスイッチというか、エネルギーを使わないといけなかったと思う。ゲームをしていく上でいろんなことが起こるし、セットプレーからの失点はどんなチームでも(避けることは)無理だが、失点の後の心の方、焦れるというかサッカーをしているいる感じがしないというか、そういう時間を過ごしすぎたと思う。僕たちは勝点8しか持っていないので、これからもこれまでと同じように勝点が8とか10とか3とかだからとよりも、より一戦ごとに戦うしかない。次のC大阪戦に向けて準備したい。今日は悔しいし、選手にきちんとした策やトレーニングを僕自身できなかったと、そういう風に思っています。次の試合が来るので頑張っていきたいと思います。

Q
セットプレーからの失点はG大阪戦、川崎F戦とあって、監督自身が問題と感じている部分は?A
セットプレーのところは僕たちがフリーというかゾーンの選手を3枚置いて、マークで1枚余ってとか、キーパーの前の選手にマークに付いていたが、そこからゾーンの間に入り込まれてとか、ある程度分かっている範疇の「そこやられるだろう」というところで…、矢野君が決めたゴールも、川崎Fでハイネルににやられたのも、それに対する準備はしてきたが…、(失点シーンを映像で見直して)正確に把握しないと、選手もがんばってくれたので(確定的なことは)分からないが、準備をした中でそれを出せなかった。今日の(新潟の)ガリャルド選手のキック、(川崎Fの)中村憲剛選手のキックはいい質なので(対策を)上回られることもあって、セットプレーからたくさん点が入ることもあるでしょうし、たくさん練習すると思う。1失点目は僕たちの注意力散漫などうしようもないミスだったが、しっかりとセットプレーの失点シーンを確認して、もう一度今いるメンバーでやれること、組織から人の配置から確認してやっていきたい。

Q
手を焼いたとは?

A
選手には試合前に些細なことが相手のチャンスになる、こぼれ球やクリアボールや――それが意図的なんでしょうが――そこに手を焼いたと…。あとは僕たちが、攻撃のスイッチが入ることが少なくて、相手にうまく吸収されたといえばそうだし、自分たちから剥がすアイディアや技術がちょっと足りなかったと思う。

Q
ボールを持たされた感じはしましたか?

A
(それは)あって、持たされたし、(相手のブロックを攻略するために中に)入ってないというか、何回か入っていきかけたシーンはあるが、それが何回かだけだと相手もフレッシュな状態なので、何回も行かないといけない。

Q
もっとアグレッシブにスペースを突いたり動き出したりとしたいということですか?

A
想定というか、プレッシャーが来たとき困らないトレーニングやイメージ作りは持っていたが、そうじゃなかった時に、入っていくところにひと手間かけないでよかった。今日、そこから先のアイディアを持っていないというか、できないというか、選手が下手なんじゃなくてそういう試合になる想定から違うと気が付いてそこからパット変わって入っていこうかという矢先に失点して感情のコントロールというか、よくわからなくなった試合になったと思う。そこは大きな問題だし、でも、そんなに悲観するところではないと思います。

Q
初先発のドゥドゥの評価と体調について?

A
暑い中であれだけスペースがない中で、動き回ってそれなりにチャンスを作った。90分間フルに走り回れるかというと、そんなことはないが、バテバテの最後20分でドリブルでパワーを出したが、そういうのを持っているので外せないというか、今日はそのままプレーさせたが、今日はフルに出したことで一気にコンディションは戻ると思う。

Q
(新潟とは、元監督と選手という関係で)お互いに手の内を知っている部分がある中で、やりにくいのかやりやすいのか。セットプレーのところは研究されていた感じがするが…。

A
セットプレーは(今まで自分が)どのチームでもやったことがないやり方にチャレンジしていて、去年のヴァンフォーレは失点が多かったが、ゾーンとマンツーマンをミックスしていてそれを研究されたなぁと思う。1失点目もそうだけど、研究とは配置もそうだけど頭を越えたあと、ちょっとしたルーズになるポイントとか、マーク…、セットプレーはスクランブルで外されるが外れっぱなしになっているところを原君に決められたが、そういうところを(相手の)GKコーチがやっていると思うが、研究されたと思う。(流れの中では)新潟がプレッシャーに来ると思っていたんで、それがほとんど来なかったことに驚いたというか、それが数字の怖さというかリズムの怖さだと思うが、すかされたと思うことがある。逆に助かったというかホニ選手にボールを取られること嫌だったのでそこがなくなったことは良かったが、セットプレーの1点が僕らのバランスというか、考えを崩してしまって落ち着きもなくなったと思います。

Q
もっと剥がしたかったのでは?

A
剥がしたかったし、行かなきゃいけない試合になった。先に失点したし、あとは新潟の戦い方もそうだし、もう少し(プレッシャーを掛けに)来たものを剥がす感じなるのかと思っていたが、来ない。止まっているものにこっちから動かないといけないことになって難しかったと思う。
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