ヴォルティススタジアム

【徳島vs鹿児島】増田功作監督記者会見コメント「1万人近いファン・サポーターがホーム最終戦に来てくれて選手を後押ししてくださったことに、まずはお礼を申し上げたいです」

■明治安田J2リーグ 第37節
11月3日(日)徳島 1-0 鹿児島(14:03KICK OFF/鳴門大塚/9,423人)
得点者:10’渡大生(徳島)
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増田功作
〇増田功作監督
1万人近いファン・サポーターがホーム最終戦に来てくれて選手を後押ししてくださったことに、まずはお礼を申し上げたいです。リーグ戦序盤は本当に苦しい中、いろいろな感情や状況があったとは思いますが、最後まで熱く強く応援していただき感謝しています。
前半は相手のプレスを剥がしてアタッキングサードへ行くまでは、狙いを持ってスムーズにできたと思っています。ただし先制した後は攻撃も守備もテンポが上がらず、アタッキングサードまでは行くものの良い形でフィニッシュへつなげられず、シュートを打ったとしても追加点が取れなかったことは課題だと思います。前半が終わった後に選手たちへも厳しく言いましたが、あのまま相手に追い付かれていたら試合結果がどうなっていたのかわかりません。ボールを動かして縦に差し込んだ後のスピード感、守備のアプローチやスライドや背後の対応、どれも先制した後は良くなかったと思います。
後半はその点を含めて選手たちがアグレッシブに試合へ入ってくれたのですが、相手もボールを持つのが上手いチームなので、我々のプレッシングがハマらなくなってきた時間帯を見極め、対応としてミドルサードから構えてプレッシングをかける立ち位置を取りました。クロスバーに助けられた場面もあり、やはり前半のうちに追加点を取れなかったのが反省点として残る試合となりました。

Q:今日は左CBで先発を務めた永木選手の評価を聞かせてください。

現代のサッカーにおいて、多くのチームがCBで制限をかけてサイドで強くプレスをかけています。彼があのポジションにいることで立ち位置で相手のプレスをずらしたり、自分で持ち出して逆へ展開したりしてくれます。また本来中盤の選手なので見ている方向が常に前向きです。そして中盤の3枚が良い位置にいるので、そこへ逃さずパスを通せます。彼をあのポジションで使うことで、プラスの要素がとても多いです。

Q:違うポジションでやる難しさもある中で素晴らしい活躍ですね。

亮太(永木選手)に関してはあれだけの経験があって、なお且つこれは人間性の部分だと思いますが、「チームのために今自分に何ができるのか」ということ常に考えながら行動してくれています。山口戦前のトレーニングで3バックの左をやってもらった時、その日は残ってポジショニングやフィード、そして1対1の対応を確認していました。残ってそれをやるという人間性が素晴らしくて、そういう選手だからこそあのポジションでの起用を話してもポジティブにチャレンジし、しかもチームのためになるプレーを体現することに対して、監督として頭が上がらないくらい感謝しています。

Q:エウシーニョ選手の状態を聞かせてください?

前半の途中でサインが出ていました。彼も経験のある選手だし、大事に至らない時点で言ってくれたので、大きな怪我ではないと思います。

Q:ホームゲームの観客動員が平均6,000人を超え、J2シーズンにおけるクラブ史上最多となりました。

ホームでの初勝利は4月28日の山形戦でした。今シーズンはホームでの勝ち星が少ないにもかかわらず、期待をしてこれだけ多くの人が来場し後押ししてくださるのはとてもありがたいことです。ただ、20周年という記念のシーズンに目標を達せられなかったのは監督として責任を感じていますし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

Q:ハーフタイムの指示について、可能な範囲で具体的に教えてください。

ロブボールやくさびに対する最終ラインのアプローチの弱さや中盤の締め方です。鹿児島さんは外に人数をかけながら中央へ刺してくる形が多いので、颯也(髙田選手)とノア(ブラウンノア賢信選手)が外につり出されてしまうと、ボランチの移動距離が長くなりそこへ刺されてしまうのでその点を修正しました。あとは単純にプレスバックとかアタッキングサードでのアプローチの部分が弱かったので、CBから中盤や前線の選手に言わなければいけないし、言えないということは自分ができていないということです。その点はCBに対してかなり強く要求しました。

Q:後半の入りが良かったのは指示が有効だったということですか?

それもあると思いますが、今週の狙いとしてプレッシングからミドルサードでカウンターをしかけるところがありました。鹿児島さんが2CB気味に回してくることがあるので、その脇のスペースを颯也やノアの推進力が生きると思いました。実際にそこで何度かチャンスを作れていたので良かったのではないでしょうか。

Q:勝利した一方で追加点を取れなかったことについては前節からの課題となりました。

シュートを打つまでの落ち着きが足りなかったり、どこで要求してどこで打ちたいのかのイメージ共有が合っていないように思いました。ブロックされているということはマークを外せていないということでもあります。フィニッシャーとして力のある選手が多いので、そこさえ合えば改善に向かうと思っています。

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