【秋田vs徳島】増田功作監督記者会見コメント「もっともっとこのクラブが強くなるために、苦しくなった時に自分達に矢印を向けて走るとか、戦うといったサッカーの根本的な部分をやっていかなくてはいけない」

2024年09月29日 19時44分　
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■明治安田Ｊ２リーグ　第33節
9月29日（日）秋田 2-0 徳島（14:03KICK OFF/ソユスタ/3,967人）
得点者：33’小松蓮（秋田）62’小松蓮（秋田）
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〇増田功作監督
まずこの遠い地まで集まってくれたファン・サポーターの方に本当に感謝しています。結果としては非常に厳しいものになりファン・サポーターの皆さんに喜び合う事ができず申し訳なく思っています。
試合については、前半自分たちが意図的に相手コートまで運べたのが数回で、中々前線まで行けない中で、秋田さんのロングボールやセカンドボールの回収、セカンドボールへの反応や球際についてはもっとやっていかなくてはいけないなと思いました。失点した後にちょっと尻つぼみになってしまいました。
もちろん連敗している中で、今選手達が自信を持ってプレーできるような状況を含めて自分が作り出せなかった事に対して反省しつつ、もっともっとこのクラブが強くなるために、苦しくなった時に自分達に矢印を向けて走るとか、戦うといったサッカーの根本的な部分をやっていかなくてはいけないなと思いました。

Q:失点シーンはどちらもサイドを崩された形からでした。
ロングボールからのロングスローなどのセカンドボールを押し返せなかったところからどうしても重心が後ろになってしまい、サイドでのアプローチや押し返す力がなくなってしまい失点につながりました。相手の土俵でサッカーをさせてしまったのが一番の要因だと思います。

Q:そういった事は試合前から警戒されていたポイントだったと思いますが、そうなってしまった原因は？
根本的に、競り合いやセカンドボールへの反応、球際については選手達も十分にわかっていた中で試合に入っていきました。その中で秋田さんも同じ勝点の中で今日に試合に懸ける思いで「絶対に勝つんだという」部分では自分達を上回っていたんじゃないかと思います。その部分を上回った中で自分達のフットボールができればと思っていましたが、中々出し切れなかったのが一番のポイントだったと思います。

Q:様々な要因があるとは思いますが、簡単なミスが多かったり最後のランニングが甘かったりした場面も目立ちました。
やはりボールが走らない部分があったと思いますがそれも想定内でしたけど、普段から止める蹴るのスピードやボールが走らないのであればボールスピードをしっかり上げて足元にしっかり付けたり、ポジショニングの連動であったり立ち位置を取るためのスピードだったりはもっとやらなければいけないと思います。出して動くという基本的なところが今日はボールを出してから止まってしまったり、相手を見過ぎてしまって相手の守備に狙われて引っ掛けられていました。来ているのであれば裏返したりもう一度動き直したり、そういった動作の細かい部分のディティールに関してはもっとやっていかなくてはいけないと思います。
秋田さんはパワーもありますし、そこで逆を取ったりスペースを上手く使うためには一つのプレーだけじゃダメだと思います。複数人で釣って誰かが抜けたり、連動であったり相手を迷わせるようなポジショニングを取る事が今日はできなかったと思います。

Q:点を取るために今日はどんなプランだったのでしょうか？
前半に関しては、相手のSBを引っ張り出したかったので、相手のSHがこちらの３CBにプレスに来るので、上手くWBに逃がしたり、SBが前に来れば（柿谷）曜一朗や（杉本）太郎がランニングしたりボランチの脇で足元で受けて、来たところを裏返したいという狙いがありました。単純に前にフィードしても秋田さんの最終ラインの選手達も強いので、上手く食い付かせてその裏を取りたいなという意図がありましたが上手くいかなかったので、後半途中にターゲットを増やしてそこを改善しようと思っていました。選手交代後に何本かいいチャンスはありましたがそこを決め切らなくてはいけないし、チャンスを決めて相手に精神的にダメージを与えて後ろ重心になった時にしっかりとボールを回す事ができると思うので、1点が遠かったなと思います。

Q:プレーオフ圏内入りが苦しくなりましたが、残りの試合に向けて。
プレーオフに関してはもちろん1戦1戦積み上げてきた中で可能性がある中で、連敗をしたことで可能性も少なくなると思います。ただ残り試合がある中で自分達はもちろんプレーオフもありますが、これで連敗が続いてしまうと降格の可能性もなくはない状況になってしまいます。またそういう可能性が出てきたから頑張るのではなくて、ちょっと苦しくなったり不利な状況になった時に、やっぱり前を向いて力を振り絞ってやってやるという気合や気持ちはフットボールをやる上で僕は重要だと思います。そこが無いと年間通して浮き沈みは必ずあるので、悪い時に振りそれを振り絞って連敗しないようにとか自分のプレーをしっかりできるようにやっていかないとチーム力は上がっていかないと思います。プレーオフが見えてきたから頑張るとか見えてこないから頑張らないとかそういうチームだと年間を通して同じことの繰り返しになってしまいます。そういう強さみたいなものを持たないとクラブが上に行かない、その部分が足りないんじゃないかと思います。