ヴォルティススタジアム

【レポート】トップチーム昇格が発表された尾上瑠聖。クラブ設立記念日の9月10日に在学中の鳴門渦潮高校で記者会見が行われた。



2025シーズンよりトップチームへ昇格することが決まったユース所属の尾上瑠聖。クラブ設立記念日である9月10日に、在学中の鳴門渦潮高校で記者会見が開催された。同じくユース所属で同校在学中のチームメイトも記者会見の様子を見守った。

[プロフィール]
MF
尾上 瑠聖
Yusei ONOE
171センチ/60キロ
2006年7月21日生まれ
徳島県鳴門市出身

レポート/柏原敏 取材日/9月10日


○尾上瑠聖選手
来季の昇格が決まりました徳島ヴォルティスの尾上瑠聖です。小さい頃からの夢であったプロサッカー選手のキャリアをスタートできることをうれしく思います。

自分の特徴は相手を抜くドリブルでラストパスを出してゴールを味方に決めさせたり、自分自身でもゴールを決められることです。1日でも早くポカリスエットスタジアムに立って、ゴールを決めて、チームの勝利に貢献したいと思います。

○黒部光昭強化本部長
まずは記者会見の開催にあたり、鳴門渦潮高校の関係者の皆さま、このような場を設けていただきありがとうございます。そして、ご家族の皆さま、指導者の方々に感謝を申し上げたいと思います。

今回の経緯を簡単に説明いたします。私が4月頭に強化本部長として就任いたしました。アカデミーともやりとりを重ねながら今季トップ昇格をさせたい選手リストの中に尾上瑠聖選手がいました。私自身も直ぐにプレーを見たかったのですが、尾上選手が同時期に負傷していたこともあって直ぐにプレーを見ることはできませんでした。その後、6~7月にかけて「トップに昇格できるかどうかということをしっかり見るよ。君にとってもチャンスだからね。ここで結果を出さないといけないよ」という話を本人にも少し触れながらトレーニングを見させていただきました。

トップ昇格に至ったポイントとしては練習の中でトップの選手と練習をしていても落ち着いてプレーをしていました。そして、スペースのない局面でも落ち着いてプレーをできる技術があり、自身でも特徴に「ドリブル」を挙げていましたが、ドリブルも含めて特徴をたくさん見させていただきました。

クラブとしても徳島県出身選手がヴォルティスのユニフォームを着てピッチに立ってほしいという期待ももちろんありますし、アカデミーでいい選手がたくさん育っている中でトップに上がって結果を出してくれる可能性を持っている選手だと考えました。チームとともに成長しながら、クラブを引き上げてもらいたいという想いも込めてトップ昇格に至りました。

複数のポジションをプレーできることに加えて今までプレーしてきたポジション以外もチームとしてチャレンジしてもらいながら、彼が一番活躍できるポジションを模索しながらチームの中心になってもらいたいと考えています。課題もたくさんあるので、1年1年プロサッカー選手として勝負をしてほしいという話を本人ともしています。プロ選手としてのメンタルをはじめ、ヴォルティスの選手として一緒に進んでいこうという話もしています。そういう意識で今日から過ごしていってほしいと思っています。

○大谷武文アカデミーダイレクター
アカデミーとしてユースからのトップ昇格は2021シーズンの後東尚輝選手以来で4年ぶり6人目です。尾上選手はジュニアユース、ユースで6年間プレーしており、今シーズンは3月に2種登録(トップチームで出場可能)をしました。今季のトップチームにはプレシーズンのキャンプから参加しており、練習試合などにも参加して努力してきました。

アカデミーではサッカーももちろん大事にしていますが人間性も大切にしています。取り組む姿勢を大切にしながら、周りから応援していただく声も自分自身の立ち振る舞いで掴んできたとも思います。

また、今回は鳴門渦潮高校で記者会見を開催させていただきました。徳島ヴォルティスのアカデミーはサッカーだけではなくて、学校としっかりと連携を取りながら、勉学や学校行事も大切におこなっています。普段からお世話になっているご家族や先生方にも見守っていただけている中でスタートできたことを喜ばしいことだと感じております。

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