【横浜FCvs徳島】増田功作監督記者会見コメント「指導者としてまだまだ甘さがあると改めて感じました。勝負の世界はそれほど甘くないと、選手達には申し訳ないという話をしました」
■明治安田J2リーグ 第28節
8月24日(土)横浜FC 2-0 徳島(19:05KICK OFF/ニッパツ/5,445人)
得点者:5’ユーリララ(横浜FC)70’ジョアンパウロ(横浜FC)
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〇増田功作監督
まず遠く横浜の地まで駆けつけてくれた大勢のサポーターに感謝しています。それにもかかわらず不甲斐ない試合をしてしまいました。自分に責任があるという話を選手たちにしましたが、この大事な試合で起きてはならないミスで失点してしまい、追いかける苦しい状況を作ってしまいました。
指導者としてまだまだ甘さがあると改めて感じました。勝負の世界はそれほど甘くないと、選手達には申し訳ないという話をしました。ただ残り10試合あるので、今すぐに次にとは言えませんが、自分自身が選手と共にしっかりやっていきたいと思います。
Q:前節から4人変更した理由について。
岩尾選手に関しては週明けに違和感がある場所があるということだったので、本人やトレーナーと話し合って回避しました。今日のメンバー選考に関しては、いつも通り横浜FCに勝利するためのベストな11人を選んでベンチ入りメンバーも含めて自信を持って選びました。
Q:横浜FC戦に向けてどんなプランを持っていましたか?
相手コートでサッカーをする時間を増やしたかったので、細かい部分は言えませんがアクションを起こして相手のゴールへ持っていくタイミングあればどんどん行こうと伝えました。難しい場合は、しっかりやり直して自分達の時間を増やそうというプランでした。セットプレーのところを少し気にし過ぎしまったことや、自分自身の試合への持っていき方も含めてあまり上手くいかなかったです。
Q:具体的にどのあたりが上手くいかなかったでしょうか?
ボールを持つにあたって、前半はシンプルにトラップミスやどこにパスを出すのかといった部分、前を向くようなシチュエーションでのボールの運び方、中盤、中盤の選手を見つけるCBも含めてなかなか前進できなかったのが一番大きなポイントだったと思います。相手の嫌なところを突く点に関しては前半の最初にブラウンノア選手が抜け出したシーンなど何回かチャンスがあったので、自分達の時間帯でいい攻撃ができればなと思っていました。
ただ2失点とも起きてはいけないようなミスからだったので、そういった点も含めて自分の指導者として1週間準備してきて出せなかったのは自分の責任です。選手も上手くいかなかった事に対して向き合って、トレーニングからよりいい選手になれるように自分も含めてやっていきたいです。
Q:厳しい状況が続きますが前を向くためにどんな事が必要になりますか?
今すぐには考えられませんが、でも前向きに考えるしかないと思います。今日終わった部分の反省は体と心に刻んで、同じミスをしない事が大事だと思います。ミスをしない選手はいないと思いますし、自分がしっかり律して痛みを受け止めてやっていくしかないと思います。
Q:2020年以来の三ツ沢球技場でした。どんな事を思いましたか?
2020年の最終戦で横浜FMとのダービーを3-1で勝って、あの時は非常に喜んで三ツ沢を後にした事を覚えています。今日はその真逆で本当に悔しい思いで立っているので、もし次の機会が与えられるのであれば、ぜひ喜べるようにしたいです。
Q:今季の徳島は得点が少なくて、柿谷選手も持ち味を出して得点に絡むようなシーンが少なく感じました。得点を取る形を今後どう作っていきたいですか?
チームとしてやりたい形は少しずつ出てきていますが、個人の特徴もあります。彼の特徴を生かすのも戦術だと思いますが、ペナルティエリア内に侵入できる回数があまり多くなかったです。そこに運ぶまでの過程、ビルドアップの質、相手を見ながら質が高く、効率的に前へ運ぶという事において、今日は外回しにさせられてしまいました。何回か中に刺せるタイミングもあったと思いますが、そういう形をもっと作れればペナルティエリア内にもっと持っていけたと思いますが、これはやっていくしかないと思います。
Q:コイントスで前半の攻撃方向を変えた理由を教えてください。
今シーズン、横浜FCは75分以降失点していなくて、反対にその時間帯に得点が多いです。今日ファン・サポーターの声援を久々に聞きましたが、特にFKやCKのセットプレーの時のファン・サポーターの後押しは自分の中では嫌だと思っていたので、できれば逆方向からスタートしたいと。結果から言えばそれが悪い方向に出てしまってそれも含めて自分の責任だと思います。
残り15分の交代でベンチに入っている前線の選手達もクオリティが高く、あとはターゲットマンがはっきりしています。手数をかけずにカウンターやクロスやシュートでやりきって、そこで得たセットプレーで点を取り切ると。その上サポ―ターからの後押しがあると中々押し返せるイメージがなかったので、先制できればよかったんですけど、それ(コートを逆にする)を促した自分の責任でもあります。
Q:前半から横浜FC前からのプレスに苦しんでいましたが、それでも蹴らずに自分達の時間を作りたかったのでしょうか?
横浜FCはある程度プレッシングの形があるので、今日に関してはユーリララ選手が前から来ていましたが、前から来るのであれば疑似カウンターではないですが相手を裏返す事を準備してきました。
ただ前半のプレスのところでターンできそうなところでバックパスしてしまった。これはやり合いなのでターンできていれば自分達の押し込む時間帯が増えていたと思います。バックパスしてしまった事で相手のプレスの勢いもさらに増してしまい、ましてや失点してしまったので、相手もこれは行けると思わせてしまったのは自分の責任だと思います。
Q:今回は選手紹介の時に横浜FCサポーターから大きな拍手がありました。
その場面を見てなくて申し訳ありません。でもありがたいなと思います。18年間お世話になったクラブですし、昇格を狙える位置なので頑張ってもらいですし、自分達もしっかりと上にいけるようにやっていきたいです。