【徳島vs岡山】増田功作監督記者会見コメント「これからうちが上に行くには残りの時間帯で押し返したり、冷静にしっかりと剥がすこと、前線の選手が収めたり背後へ抜け出す強さやタイミングのレベルを、もっともっと上げて行かなければいけないと思います」
■明治安田J2リーグ 第27節
8月11日(日)徳島 1-1 岡山(19:03KICK OFF/鳴門大塚/10,061人)
得点者:6’渡大生(徳島)16’岩渕弘人(岡山)
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〇増田功作監督
アップの時からファン・サポーターが、岡山さんを含めて、良い雰囲気を作ってくれて、両チームの選手たちがピッチで良いパフォーマンスを見せた試合でした。
うちの前半に関しては、前節山形に負けたことを教訓にし、攻守における原理原則のところを見直しました。しっかりとコンパクトに守備をすること、奪った時はそこから出ていくこと、立ち位置を取るスピード、前向きに入った時の追い越すパワー、そのような基本的なところを選手たちは体現してくれました。欲を言うなら前半のうちに2点目、3点目が取れれば試合の展開は変わっていたと思います。失点したセットプレーでの守備に関しては継続して取り組んでいますし、選手たちも前向きにやってくれています。そこはこれからもやり続けようと先ほど言いました。
後半、入りは悪くなかったと思いますが、岡山さんも中盤でのセカンドボールや作り、あと一番はハイプレスにパワーをかけてきました。前線の選手を早めに変えて来たことからもそのことがわかります。それに対してうちが裏返せなかったのが、残り15~20分の間押し込まれた原因だったのではないでしょうか。選手たちにも言いましたが、これからうちが上に行くには残りの時間帯で押し返したり、冷静にしっかりと剥がすこと、前線の選手が収めたり背後へ抜け出す強さやタイミングのレベルを、もっともっと上げて行かなければいけないと思います。
周りを気にするのではなく自分たちのサッカーをしっかりとやって、勝点を積み重ねていくしかありません。本当に前向きに、次の横浜FC戦に向けて引き締まったトレーニングをしたいと思います。
Q:今日先発したボランチの人選について聞かせてください。
シンプルにトレーニングで良かった児玉選手を使いました。今節は前節から4人先発が変わりましたが、今は怪我人も少なく、チーム内に競争があって、私が誰を使うのかを迷うくらい全員が良い状態です。そんな中でトレーニングを何回も見て今日のメンバーを決めたので、自信を持って送り出しました。特に前半、選手たちの意気込みやクオリティは見せることができたと思います。
Q:今日はミラーゲームで前進に苦労する部分があったと思います。どのようなことを考えていましたか?
前節は形にこだわり過ぎましたが、今日は立ち位置を取るスピードや相手が守備でハメてきた時に敢えてそこを抜けて別の誰かが入ってくるということは連動して上手くいったのではないかと思います。相手がハメてきた時にフリーマンがGKになりますが、岡山さんはそこへもプレスに出て来るので上手く逃げ道を見つけようとしました。それをやっていると相手はちょっとブロックを敷くようになり、うちが中盤や相手ボランチの脇を上手く使うことができていたと思います。
Q:失点部分はどのような対応が必要でしたか?
セットプレーから一発でやられる場面、うちは少ないと思います。セカンドボールへの対応で一歩寄せて上げさせないとか、ゴールから守備に出ていくことで逆サイドへ上げさせないとか。セカンドボールにアプローチへ行った時、体に当たるシーンが少ないのでその寄せ方、また中央でかまえている選手たちがスペースを埋めて走り込まれないようにする等は共通認識をもって全員がしっかりとやってくれています。それでも合ってしまうことはあります。100%防げるものってないと思うんですが、その確率を上げるためにもっとやっていかなければいけないと思っています。