【愛媛vs徳島】増田功作監督記者会見コメント「選手、スタッフ、クラブがしっかり勝つことを目標にしてやってきて、選手達はやってくれたし、自分自身も嬉しいです」
■明治安田J2リーグ 第25節
8月3日(土)愛媛 0-1 徳島(19:03KICK OFF/ニンスタ/9,039人)
得点者:23’坪井清志郎(徳島)
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〇増田功作監督
試合前から両クラブがこの日の準備をしてきて、愛媛では2020年以来の開催でした。その時は前半3-0、後半0-4で負けた試合だと知りました。選手、スタッフ、クラブがしっかり勝つことを目標にしてやってきて、しっかりと勝てたことに対して選手達はやってくれたし、自分自身も嬉しいです。
内容に関しては、前半守備がなかなかはまらなくて、途中で立ち位置を変えて、そこから非常にいい形で岩尾選手が抜け出してくれて坪井選手もクロスに入っていくタイミングも練習通りで非常にいいシーンだったと思います。
攻撃に関しては、もう少しボールの動かし方のスピードや縦に入った時の連動は今日に関してはなかなか難しかったです。ただ、奪われた後の切り替えはしっかり体現してくれてお互いに締まった内容でした。
後半、愛媛さんが攻撃の立ち位置を変えてきた中で、こちらとしては中央とアンカーのところを消しながら試合を進めていこうと。自分達がリードしていたので、そこに関して経験のある岩尾選手や永木選手、そして今日は本当に杉本選手が非常にいいバランスを取ってくれて、相手の中盤3枚の可変に対して対応してくれた事が一番大きかったです。クリーンシートで終えられた事がうちのチームにとっては今後につながるいい結果だったと思います。
Q:四国ダービーを肌で感じた感想を教えてください。
徳島のホームの時にも1万人以上入って、今日もこれだけ大勢の方に集まっていただいて、これだけのいい雰囲気を作ってくれた中でファイトする事ができました。自分はダービーとしてはこれまで横浜ダービーしか経験していませんでしたが、四国ダービーを今年2試合経験して、自分自身も燃えたぎるものがありました。
Q:相手にボールを持たれた時に相手のダブルボランチとシャドーをケアされていましたが、どんな制限をかけてどんな展開を狙っていましたか?
言える範囲で言えば、相手ボランチの選手が前を向いた時の背後のアクションが愛媛さんは非常に整理されているので、後ろが引っ張られてしまうとどうしても奪った後の攻撃の距離が長くなってしまいます。できるだけそこに制限をかけて、自分達がニアゾーンであったり、ニアを締めてきたら外を使う事が一番の狙いでした。
Q:前に岩尾選手、永木選手を後ろになる事が多かったような気がしますがあそこの狙いは?
そこはもちろん流れの中でということもありますし、今日は杉本選手にもその役目を意識させていました。岩尾選手が前に行く事によって、彼は背中で(パスコースを)消すのが上手いので、そうすると後ろの選手が思い切って前にいけます。奪った後に上手く前に付けられればいいショートカウンターになるんじゃないかと思っていました。途中で3ボランチ気味に見えたかもしれませんが、そこは杉本選手と岩尾選手は背中を消しながら前に出ていくプレーが非常に上手いので、そうなった時に永木選手が1つ後ろでボールを刈り取ってくれることがベストだったので、岩尾選手と杉本選手の2人がいた事で成立した守備だったんじゃないかと思います。
Q:橋本選手の抜けた左WBの起用について。
西野選手は橋本選手と違った特徴があって、守備の強度があるとは背後を取られない、後は前に出ていく推進力があります。もちろん例えばライン間で引き出して配球していく事はこれから勉強していかなくてはいけませんが、逆に背後へ出ていくパワーなどは彼しか持っていない特徴です。その後にタイプの違う髙田選手が出てきて、相手の嫌な事をやりたかったです。その2人が特徴を出してリレーできればと思っていました。
Q:『前半立ち位置を変えた』という事ですが、どういった意図があったのでしょうか?
愛媛さんが可変してビルドアップしてくるので、2センターに対して単純にプレッシャーをかけたかったというのがありました。先ほども言いましたが杉本選手と岩尾選手が2列目から背中を消しながら出ていくのがスムーズにできると思ったのであの形にしました。
Q:後半相手に押し込まれるシーンや決定機も作られましたが?
そこはお互い様なのであまり気にしていません。サッカーなのでうちが攻め込む事もあれば守ることがあるのがサッカーだと思います。うちが100%ボールを握って支配して、攻め込める力はまだありませんし、愛媛さんも力があるので。ただうちの選手は今日しっかり体を張って最後のところで守っていましたし選手達が頑張ってくれました。ダービーに懸ける思いや絶対に勝つんだという思いがプレーに出ていたんじゃないかと思います。
Q:中断期間にベースアップを目標としていました。そういった部分についてはいかがでしたか?
ある意味では見えた部分もありますし、今日はボルテージが上がった中でもっと冷静に試合運びも含めてできればもちろんパーフェクトですけど、でも一番大事な勝点3を取れた事が、これが正解だと思います。