ヴォルティススタジアム

【ユースフォトレポート】愛媛に引分け1位突破が確定! 全国出場決定!

第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 四国大会2023 第3節
5月27日(土) 徳島ヴォルティスユース 1-1 愛媛FC U-18
得点者:40分 前川 修音
※徳島ヴォルティスユースのみ

日本クラブユース選手権は、四国大会を戦う4チームの内、総当たりのリーグ戦を制した1チームのみが全国大会の出場権を獲得できる。2年連続の出場を目指す徳島ヴォルティスユース。ヴォルティスはここまで2勝をあげ、勝ち点6で1位。一方の愛媛は1勝1分で勝ち点4の2位。引き分け以上でヴォルティスの通過が決定する大事な一戦となった。
先発GK黒田 武田 藤澤 三原 東 高山 尾上 柴田 林 前川 廣永の11人。

全国大会出場をかけた一戦ということもあり、両チームとも激しいデュエルを繰り広げ、拮抗した試合展開となる。その中で、ヴォルティスはなかなかシュートチャンスまで持ち込めずにいる。守備ではピンチを迎えるも、GK黒田を中心にディフェンス陣が踏ん張り得点を許さない。前半40分、左サイド深くでボールを繋ぐと、前川がボールを受ける。ドリブルで中央に切り込み、左斜め45度の位置から右足を振り抜いた。鮮やかなシュートがゴールに吸い込まれ、1-0で前半を折り返す。

後半もお互い強度の高い試合が展開される。後半14分には相手の攻撃から1対1のピンチを迎えるが、GKの黒田がセーブ。押し込まれる展開が続き、後半29分にコーナーキックから失点。その後も、自陣のコートでプレーする時間も長かったが、全員が体を張った守備でなんとか耐え、1-1で試合を終えて、ヴォルティスが全国大会への切符を手にした。

玉城航監督
「自分たちが目指しているものとは、異なる試合内容になりました。一発勝負の試合だったので、逆にタフに戦うことやハードワークするところはしっかり見せられたと思いますし、選手たちが全うしてくれて、徹底してくれました。
今、試合の出場時間が短い3年生もいるんですが、そのような選手たちが練習からサボらずにやってくれています。もちろん悔しい思いをしているとは思いますが、チームのために行動をしてくれています。だからこそ、ピッチで出場している選手たちはサボることはできませんし、そういうものを背負って戦っています。そのような選手たちにも感謝したいです。
試合前やハーフタイムでは『日ごろの練習から1つのポジション取り、技術に対してこだわりをもってやっているので、それをそのまま出そう。日常の練習の成果が出るよ』と伝えました。
先制点の場面、前川選手は日ごろからあのようなトレーニングを繰り返しているし、日ごろからの積み重ねだと思います。後半にはセットプレーで失点してしまいましたが、特に指示は出していないです。最近は苦しいゲームでもどのようにふるまえばいいのか、声を掛け合いながらプレーできています。
四国大会を通じで成長した部分は、選手たちが細部までにこだわって練習やプレーをしてくれています。これぐらいでいいや、とかではなく、細部にまでこだわって取り組む重要性に気づいて、苦しいゲームが続きましたが、乗り越えてくれています。
プレシーズンなどでは全国レベルの相手と対戦しましたが、通用する部分が少なく、予想以上にやられてしまいましたが、選手たちは下を向かずに、トレーニングを続けてくれたので、徐々に力がついてきたと思います。
全国大会に向けては、リアクションじゃなくて、攻守にアグレッシブに戦い、自分たちから攻撃するサッカーしていき、少しでも上にいけるように、準備をしたいです」

三原選手
「今日の試合、引分け以上でも良かったですが、チームとしては勝ちにいくと決めていました。その中で、愛媛のプレーの質に少し翻弄されて、苦しい時間帯が増えてしまいました。失点のコーナーキックのシーンでは、自分がマークを外してしまい、決められてしまいました。自分のミスから失点ということで、落ち込んでしまいましたが、GKの黒田選手が声を出してくれて、自分も切り替えました。最後の方は、これを守ったら全国ということも頭にあり、この試合に出場できない選手の気持ちも背負ってプレーできました。最終的には全国大会出場が決まったので良かったとは思います。
このような大事な試合でしたが、いつもと変わらず、自分のプレーを出そうと思いました。技術はまだまだなので、気持ちの面でプレーするのが僕のスタイルなので、そのようなことを考えて試合に臨みました。
プレシーズンは全く勝利できなくて、プリンスリーグも開幕戦で敗れてしまい、苦しい時間を過ごしていましたが、このような試合を戦って、全国への切符を掴み取れたことは、感慨深いですね。
チームとしてはこのままでは全国大会でも苦しくなると思うので、もっとレベルを上げないといけないです。自分はトップチームへの昇格を目指していますし、そのためには時間もありません。もう一回、日々精進していこうと思います」

黒田選手
「愛媛は強く、いい選手がそろっているからこそ、難しい時間が長くなると戦う前からわかっていました。守る時間も長かったですが、しっかり声を掛け合い、最後は自分のところで守れたので良かったです。前節の讃岐戦では自分が負傷交代をしてしまい、迷惑をかけた部分もあったので、チームに貢献できてよかったです。
昨シーズンはピッチに立てる回数も少なかったですが、ずっと積み上げてきたものがあって、それが今日の試合のセーブに繋がったと思います。
ピッチが少し乾いて、ロングボールの処理は難しかったですが、チームメイトとお互いにカバーし合いながらプレーできました。
全国大会出場は通過点でしかないので、これから自分やチームが上にいけるかが大事だと思います。僕はプロサッカー選手になるために、いろんな人に見てもらうために、安定した良いプレーを見せて、1つでも上にいきたいです」

前川選手
「チームとしては、全体で前から積極的にプレーしようと話をしていました。得点の場面は、尾上選手が僕のところに繋いでくれて、シュートは練習通りでした。ボールをもらったときは、最初はクロスをあげようと思いましたが、切り返して打つしかないなと思いました。すこしうまくいき過ぎました。
自分は埼玉からきて、自分を仲間として受け入れてくれた徳島の人たちに感謝をしているので、ゴール後は仲間のもとへ、走っていったし、チームに少しでも貢献できたことが嬉しかったです。
今日はプライドとプライドがぶつかり合うような試合でした。簡単な試合ではないことは分かっていましたし、押し込まれる時間が長かったですが、キャプテンの三原選手を中心に、全員で粘り強く戦えたことは本当に良かったなと思います。試合終盤の苦しい時間帯でも、仲間を鼓舞することは大事だと思いますし、自分はそこがストロングポイントだと思っています。
全国には、格上と呼ばれるチームがいっぱいいるとは思いますが、絶対勝ちにいきたいし、優勝を目指して、1戦必勝で目の前の相手に本気でぶつかっていきたいです」

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