ヴォルティススタジアム

【ユースフォトレポート】今治に逆転勝利し、4大会ぶりの全国大会出場を決める。

第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18) 四国大会2022 第3節
5月28日(土)徳島ヴォルティスユース 2-1 FC今治U-18
得点者:25分 山田凌聖 75分 鶴田剛生
※徳島ヴォルティスのみ掲載
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日本クラブユース選手権は、四国大会を戦う4チームの内、総当たりのリーグ戦を制した1チームのみが全国大会の出場権を獲得できる。
第42回大会以来の全国大会出場をめざす徳島ヴォルティスユースは第1節の愛媛FC U-18戦を1-0で勝利し、第2節カマタマーレ讃岐 U-18戦は0-0のスコアレスドロー。1勝1分の2位で最終節FC今治 U-18戦を迎えた。

先発はGK湯浅、井上、西川、佐藤、武田、山田、新田、藤原、柴田、鶴田、尾上の11人。

前半は積極的な守備から相手陣内でボールを奪い、素早い攻撃からゴールを狙う。
サイドから組み立てて、最後は藤原、鶴田が自ら持ち込んでシュートを放つが枠をとらえることができない。
すると、カウンターから相手にゴール前まで持ち込まれる展開となり、23分に一瞬の隙をつかれ、先制点を許してしまう。

飲水タイムにもう一度戦い方を確認して、再び試合に入った直後の25分、藤原が左サイドを上がってきた武田に展開する。武田がそのままニアにクロスを入れると、そこに入ってきた山田が上手くボールをコントロールして左足を振り抜く。ボールはキーパーの届かないゴール左上に決まり、すぐに同点に追いつく。

その後はペースを握り、相手陣内に押し込む展開。
34分には鶴田、尾上と繋ぎ、最後は藤原がシュートを放つが、相手キーパーの好セーブに阻まれゴールは奪えず。
1-1で後半を迎えることとなった。

後半は開始からボールを握り、相手陣内に押し込む時間が増える。
佐藤、新田、尾上の連携から右サイドを突破しクロスからチャンスを多く創出する。
63分には新田が中央から豪快なミドルシュート、68分にはカウンターから鶴田がキーパーをかわして角度のないところから狙うが、ともにゴールマウスを捉えきれない。
決定機を演出しながら、決め切ることができない時間が続いた中で迎えた75分。右サイドを突破して、佐藤がクロスを上げると、スピードを持って飛び込んだ鶴田が右足で合わせて逆転のゴールをあげる。

その後は相手の勢いに押し込まれる時間が続くが、井上、西川を中心とした守備陣が体を張って防ぎ、ゴールを割らせない。
交代選手も含めてチーム一丸となって戦い、2-1で勝利をあげた。
この結果、4チーム中1位でリーグ戦を終え、見事4大会ぶりの全国大会出場を決めた。

玉城 航監督
「怪我人が出ていた中で、システムやプランを変えたりしながらやるべきことを共有して、選手たちがそれを信じてやってくれたことが結果につながったと思います。先制されましたが相手の嫌がる戦い方ができていたので、やることは変えず落ち着いてプレーすることを選手たちには(飲水タイムで)伝えていました。ハーフタイムには攻守の戦術的な整理と高い集中力でプレーを続けることをもう一度意識させました。得点シーンは両方とも、立ち位置を変えながら、選手の特徴がうまく発揮されたゴールだったと思います。
クラブユースの3試合を通して、プレー、フィジカル、メンタルと様々な部分で、チームとしても個人としてもタフになりました。みんながチームのことを考えて行動できるようになったという面で成長を感じます。全国大会ではまず初戦を勝つことに集中して、そのために今からの練習や準備を大切にしていきたいです。チームの今シーズンの目標であるプレミアリーグ昇格につながるように、良い経験を積める大会にしたいです」

山田凌聖 選手
「先制されたが、チームとして気持ちは折れていなくて、絶対に勝てるという雰囲気がありました。(同点ゴールのシーンは)絶対にあの場所にボールが入ってくると思っていたので勢いを持って飛び込みました。トラップもうまく決まったのでシュートまでスムーズにいくことができ、ゴールにつながったと思います。(徳島の)前線からの守備を相手が嫌がっていたので後半も続けていくことをハーフタイムでは話し合いました。相手の流れになった時間帯もあったが、そこで立て直して自分たちの流れに持って行けたので、逆転ゴールを奪えたと思います。クラブユースの3試合で2得点とれたので、全国大会でも自分のゴールでチームの勝利に貢献したいです。自分たちの力を全国で試せるチャンスだと思います。徳島ヴォルティスがこれだけできるというところをみせたいです」

鶴田剛生選手
「前節もゴールを奪えず0-0で終わっていて、今日も前半から自分たちのペースで攻撃することができていた中で自分のチャンスを決め切れていなかったので、後半は絶対自分がゴールを決めてやろうと思っていました。今日の相手は前からプレスをかけてボールを奪えると思っていたので、自分の守備からチャンスを作ることを意識しました。先制された中でも下を向かずにみんなで戦おうと声を掛け合っていました。(得点の前に)1対1を外していたので、次は絶対に決めないといけないと思っていました。(得点シーンは)右サイドからいいボールが入ったのでうまく合わせることができてよかったです。試合に出ていないメンバーは悔しい思いをしている中でもチームのために行動してくれたので、得点後は真っ先にベンチに向かいました。今シーズン始まってすぐに怪我をしてしまい、チームに貢献できていなかった中で、ゴールという形でチームを勝たせることができたのが嬉しかったです。日ごろの練習の一つ一つを大切にして、チームの目標であるベスト16に向かって全国大会で勝てるように準備をしていきます。個人としてもゴールを奪ってチームの勝利に貢献したいです」

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