玄理吾選手(静岡学園高校)、2022シーズン加入内定。初々しいインタビューをどうぞ!
静岡学園高校所属の #玄理吾 選手の2022シーズン新加入が内定しました✨
『ボールを失わないキープ力やトラップ、パスでチームにリズムを生み出すプレーなどを見てほしいです。』https://t.co/lOzr1zNu7W#徳島ヴォルティス#vortis pic.twitter.com/MKLLD6itZQ
— 徳島ヴォルティス 公式 (@vortis_pr) October 10, 2021
――加入内定おめでとうございます。
とても嬉しいです!
――自己紹介を兼ねて、特徴を聞かせてください。
自分の武器は「ボールを失わないキープ力」であったり、「トラップやパスでチームにリズムを生み出すこと」だと思っています。ポジションはボランチをやっています。
――ずっとボランチですか?
小学生の頃はサイドハーフなどをしていて、中学生からボランチになっていまに至ります。
――自分の描くボランチ像はありますか?
理想と言いますか、よく動画で拝見させてもらっているのは大島僚太選手(川崎フロンターレ)です。
――同じ高校出身ということも含め、過去に紹介されている記事でも大島選手に例えられているのを数多く拝見しました。大島選手についてどう感じていますか?
大島選手の話題はよく出てきます。なりたい選手というよりも超えたいという思いが第一にあります。まだ敵わない選手で、はっきり言って自分で勝っていると思う部分はまだ全然ありません(苦笑)。でも、自分次第で超えられるとも思っています。
――ちなみに、お会いしたことは?
いえ、まだないです!
――話は変わり、関西出身なのですか?
はい、そうです。兵庫県出身です。
――ご家族とも距離が近くなりますね。
中学時代は家族とずっと一緒でしたが、高校入学を機に親元を離れました。これからまた近くになるということで安心はします。
――では、ここから徳島ヴォルティスについてうかがいます。接点はいつ頃だったか覚えていますか?
(強化部長の)谷池さんと実際にお会いしたのは高校3年生です。でも、高校2年生の頃からプレーを観ていただいていて、とても興味を持っていただいていたと聞きました。初めてお会いしてその話を聞いたときは、とても嬉しく思いました。それと、谷池さんがすごく優しそうな人で良かったです(笑)。
――どのようなチームだと紹介されましたか?
ボールを握って、ゲームを支配するという徳島のスタイルを説明していただいたと覚えています。それは自分のプレースタイルと一緒だと感じ、このチームであれば自分の特徴をフルで活かせるのではないかと感じました。
――ちょっと待ってください。めちゃくちゃ汗が・・・。
ちょっと暑いです! インタビューで(緊張して)暑くなってしまっています(笑)。
――それも初々しいですね(笑)。では、話を戻し、練習参加したときのことを聞かせてください。
練習参加は5月頃だったと思います。自分の特徴をしっかり出したいと思っていました。実際に参加してみると「すごくボールをつなぐなぁ」とあらためて感じました。ポゼッションの練習も多く、その質もすごく高かったです。「あっ、いいなっ」って、まず思いました。
――印象に残ったできごとや選手は?
一番印象に残った選手は藤田譲瑠チマ選手です。コミュニケーション能力がすごいなと感じて、年齢関係なく自分から積極的に話している姿を観て、そこは自分にも足りていない部分で見習っていかないといけないなと思いました。
――同校の先輩、渡井理己選手とはどんな話を?
実は、あまり話とかはなくて(笑)。「いまの静学どう?」とか聞かれるのかなぁーと思って答えをいくつか準備していたのですが、シャイらしくて(笑)。
――(笑)。質問されたときのパターンは用意してたんですね。
はい! 僕の中では質問されるかもしれない内容の答えをいくつか描いていたのですが、全部外れたと言いますか(笑)。はい、そんな感じです。
――プレー自体を観てどう感じましたか?
やはりすごいと思いました。身長は自分と変わらないと思いますが、ドリブルの仕掛けやラストパスの精度も高かったです。自分はラストパスの精度には課題があると思っているので、ここは盗まなければいけないと思いました。
――渡井選手の存在で、徳島を身近に感じられたりもしましたか?
はい、あります。渡井さんが試合に出場しているという情報が入れば、自分もちょっと嬉しくなりました。
――では、話しかけられる回数が少なかったのは寂しかったですね。
はい、ちょっと寂しかったです!(笑)
――本人にも読んでいただきましょう。
お願いします!
――ダニエル・ポヤトス監督にはどんな印象を抱かれましたか?
ミーティングにも参加させていただいて、とても内容が濃かったです。大雑把なものはなく、ひとつひとつが細かい内容でした。部分部分でしっかりと修正をしていることで、徳島のサッカーが成り立っているんだなと感じました。
――人柄はいかがでしたか?
明るい人でした。練習中、話しかけていただく場面もありました。スペイン語なので言葉自体はわからなかったですけど、すごくいい人だということはわかりました。
――まだシーズンは続きますが、静岡学園高校の3年間で得たものも教えてください。
人間性の部分も含めて成長することができたと感じています。スタッフの方々に常に観ていただいて、技術面もそうですし、自分では見えていなかった不足しているものを指導していただきました。
エピソードはいくつもありますが、よく覚えているのは「ボールを持った時にミスをしない大切さ」です。静岡学園高校でいろんなカテゴリーを経験しましたが、どのコーチからもそこは同じように指導を受けました。ボランチなので「一番ミスの少ない選手でなければ試合が成り立たない」と教えられてきて、それがいまの自分の強みにもつながっていると思います。
――静岡学園高校でプレーする時間は続きます。ここからの目標を聞かせてください。
選手権優勝は絶対に叶えたいと言うか、絶対に成し遂げたい目標です。優勝するためには、ここからひと皮もふた皮もむけて成長しなければいけないと思います。
――では、最後に徳島のファン・サポーターの方々にも挨拶をお願いします。
ファン・サポーターの方々には先ほども言った自分の武器である「ボールを失わないキープ力」、「トラップやパスでリズムを生み出す部分」を見て欲しいです。1年目から出場するのが目標で、自分がいち早く中心となって徳島で戦う姿を見ていただきたいです。
――その先にも大きな目標はありますか?
海外でプレーすることは夢と言いますか、目標としてずっとあります。徳島でさらに成長して海外へ行きたいです。
――具体的な国も描いていますか?
リーガ(スペイン)です。
――ありがとうございました! 何と呼んでもらいましょう。ニックネームはありますか?
「玄(ひょん)」とか「理吾(りお)」とか、何と呼んでいただいても構いません。チームでは「玄(ひょん)」と呼ばれています!
2021年10月10日
聞き手/柏原 敏