ヴォルティススタジアム

【直前レポート】ブレ幅の少なさが武器と悟る。

「J2屈指のプレッシャーをかけてくる栃木」(岩尾)。

その言葉通り、前節・栃木戦(2○0)の立ち上がりは特にそのプレッシャーが激しかった。5連戦4戦目、かつ中2日のアウェイ戦。プレッシングに対する何かしらの特別なマインド無くして発動はできない迫力を感じた。

『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画の中で、「スタンド」と呼ばれる自身の守護霊のような存在を具現化する描写表現がある。そのスタンドと呼ばれる存在は、本体の精神から生み出されるもので、その能力はスタンドを発動する者の性格や願望が色濃く反映される傾向があるとされている。

記者がその漫画が好きいう余談ではあるのだが・・・。何をお伝えしたかったと言うと、フットボールにおいても両者のスタイル同士がぶつかるときに、11vs11の競技ではあるものの大きな1vs1が浮かび上がってバトルしているような構図に見える瞬間がある。その想像(妄想?)を膨らませれば、漫画や映画のようにビジュアルとして浮かび上がらせることもできる。

そして、それを数値化して表現したのがDAZN放送のハーフタイムに紹介されるボール保持率やプレーエリア、ヒートマップ、パス数やシュート数と言えるだろうか。より妄想を膨らませるための材料として、スタジアムでもハーフタイムにはDAZNを再生することが多い。「おー、数値としても右からの攻撃回数が多かったのか」と知ると、妄想で生み出したキャラのビジュアル表現で右腕を少し太くして強化してみたり。妄想に修正を加えながら楽しんでいる。

この楽しみ方、シーズン序盤はほぼできない。なぜなら、序盤は両者ともにちぐはぐな場面が多く、11vs11の戦いにしか見えないから。それがシーズン終盤になり、いい積み上げができてきた頃合いになると、何か得体のしれない大きな1対1が戦うように浮かび上がる試合に出会えるときがある。この先の9試合、これまで以上に楽しませてくれそうだ。

「この記者、体に悪いものを摂取しているのではないか」と疑われそうな長文書き出しになってしまいましたが・・・(笑)、これで平常運転です! では、今節・山形戦に向けたチーム状態を見ていきます。

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