ヴォルティススタジアム

【直前レポート】進めた時計の針。


ホーム開幕戦、劇的な勝利だった。リカルドロドリゲス監督は試合を振り返りながら「負けていた可能性もある」と言葉にしたが、前節・岐阜戦(1○0)のような展開で引き分けにされたり、敗戦したりという結果は過去にもある。まさしく前々節・鹿児島戦(3●4)もラスト数プレーで勝点がこぼれ落ちた。だが、今回の勝点を引き寄せたのは、綺麗ごとに聞こえるかもしれないがホームの一体感だろう。ゴール裏では試合前に「今年、皆さんよろしくお願いします!」と一体感を生み、ビッグフラッグで選手たちを迎えた。フロントは雨予報の曇天ながら、様々な企画で約8000人を集客してもてなした。とにかく、堅苦しい表現は抜きにして、スタジアムって「さいっこーやね!!」。

17年について過去に岩尾憲が「止まった時間」という言葉を使ったこともあったが、その時計の針が進んだように思う。もちろん、あの日以来ずっと時間は流れているわけだが、確かにその音は聞こえた。試合後、岩尾も「まだ1秒だけね」としながらも、少しだけ笑顔を見せてバスに乗り込んだ。

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