ヴォルティススタジアム

【直前レポート】漫画!

前節・熊本戦(1○0)、リトリートとプレッシングを使い分けながらFW不足が否めない中でも試行錯誤する見応えのある攻防だった。また、49分と54分の後方からのビルドアップは準備してきたであろう意図を感じさせた。49分(48:06~)は梶川裕嗣が加わりながら相手をプレッシングで食いつかせ、右サイドで島屋八徳、小西雄大、広瀬陸斗、杉本竜士で数的優位を作って突破。54分(53:50~)もスタートは梶川。今度は逆に左サイドを使って井筒陸也、岩尾憲、シシーニョ、狩野健太、大本祐槻で数的優位を作って突破。同じような方法だったが、両サイドで崩せたのは収穫であり魅力的だった。試合前に岩尾が「ワンタッチプレーが鍵になると思う」と言葉にしていたが、こういった場面を意味していたのだろう。ちなみに、この戦略は大分が得意とするパターン。相手をプレッシングで引き出させて中央にスペースを作り出し、スピードを上げて一気にカウンター。守備 主体のカウンターではなく、ビルドアップからカウンターなので個人的にセルフカウンターと呼んでいる。ポゼッション技術のあるチームだからこそ可能な戦略。前々節・大分戦(3○0)はこれをさせないため、徳島はプレッシングで食いつかなかった。FW不足ながら何としてでも勝利に導こうとするリカルドロドリゲス監督の試行錯誤、それに応えようとする選手たちの組織力が感じられた。

そして、それでも得点に結びつかない中で起きた漫画展開! ブエノ、ドドーンッ!得点した瞬間は驚きを通り越して笑ってしまった。「策が上手くはまりました」(リカルド監督)と少し照れくさそうだったが、非常に興味深い結末だった。また、試合後のゴール裏のブエノも良かった。ブエノにブラジル国旗を手渡した方はナイスアシスト。この写真は相当かっこいい!(ちなみに、かなりテクニカルな1枚。意図的にシャッタースピードを落とし、手振れ許容範囲内のシャッタースピードで旗を振る躍動感を演出。カメラマンさんのグッジョブショット。旗を見た瞬間、状況判断してシャッタースピードを決断。自分はその判断を瞬時にできなかっただろうな…。あとでExif情報見てわかりました) 第14節・京都戦(1○0)で小西に徳島県旗を手渡した方も見事なアシスト! あの写真もかなり良かった!

さて、今週は3連戦。次は天皇杯3回戦・鳥栖戦に目を向けたい。

(残り 710文字/全文: 1754文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ