ヴォルティススタジアム

ユース版「四国ダービー」をレポート!~2016プリンスリーグ四国第6節 徳島ヴォルティスユースvs愛媛FC U-18~

プリンスリーグで現在首位を走る徳島ヴォルティスユースは、6月25日、第6節愛媛FC U-18戦を迎えた。ユース版の「四国ダービー」となる愛媛とは、先週にもクラブユース選手権予選で対戦し敗れて、全国大会出場を逃しているだけに、絶対に勝利を掴みたい一戦となった。

高円宮杯U-18サッカーリーグ
2016プリンスリーグ四国 第6節
徳島ヴォルティスユース 0-0(前半0-0) 愛媛FC U-18
11:00キックオフ@徳島スポーツビレッジ

徳島ヴォルティスユース
GK 1 中野小次郎
DF 2 佐藤優樹
DF 6 窪北賢太
DF 19 欅田卓也
DF 26 久米航太郎
MF 7 森本瑞生
(→90分 MF 27 島田祥希)
MF 8 前田波嶺
MF 10 桒原呂偉
(→74分 MF 9 河野力哉)
MF 11 藤原志龍
MF 14 原田悠吾
FW 18 岩佐瞭希
(→55分 FW 4 山口優太)

SUB
GK 12 田原宙
DF 25 前田智基
MF 16 曽根嵩之
MF 28 八木祐哉
FW 22 山田誠人

徳島スポーツビレッジにて11:00キックオフで行われた試合は、立ち上がりの主導権は愛媛が握る形となったが、しっかりと守備のオーガナイズを整えていたヴォルティスは、大きく崩されることなく、次第に中盤のパスが回り始めて、ペースを自分たちのものにしていく。

FW 18 岩佐瞭希

そして、18分には大きな展開から相手を揺さぶり、左サイドからのクロスに、中で飛び込みこぼれ球が混戦状態になるが、押し込むことが出来ずに最初の大きなチャンスは逸する。その後は、押し込む中でセットプレーも得るが、28分のCKからの岩佐のヘディングは相手のマークにあい、上手く枠に飛ばせない。

試合の展開としては、ヴォルティスが愛媛のボール回しに対して序盤のうちに適応して、積極的なプレスをかけてボールを奪いに行く守備が機能し、ボールを奪った後に上手くボールを回して試合を進めていた。対する愛媛は、序盤のボール回しで試合を作ろうとしたが、その後は前線のキーマンとなっていた、No.14田村にボールが入らなくなり、劣勢となっていった。

前半のうちに先取点を奪いたいヴォルティスは、34分には上手いステップで抜け出した藤原が落ち着いてタイミングを図ってゴールに流し込むようなシュートを放つが、惜しくも枠外に。35分には前田がミドルシュートを放つなど攻め立てたが、得点を奪えず0-0で前半を終える。

ハーフタイムには、羽地監督から「相手をもっと揺さぶっていくこと」という指示を受けて、序盤からサイドが積極的に上がってチャンスを作り出す。ほぼ相手陣地で試合を展開し、森本や藤原が上手くボールを引き出しつつ、コンビネーションでチャンスを作る。

MF 11 藤原志龍

MF 11 藤原志龍

14分には競り合いからのこぼれ球を上手く拾った藤原がシュート。20分にも藤原が突破から相手を外してコースを狙ったシュートを放つが、惜しくも相手GKの好セーブにあい、得点には至らない。相手のファールも増えて来ており、セットプレーを含めてあと少しで仕留められるというところに来ていた。

そして、給水タイムはあったものの、湿度もかなり高い中で、30分過ぎには愛媛に足が攣る選手が出るなど、少しオープンな展開になり出す。こういった展開では1発のミスやカウンターが怖いところだが、36分の相手の速攻に対しては、クロスからのヘディングをGKの中野が好セーブで止めて、流れを相手に渡さない。

GK 1 中野小次郎

GK 1 中野小次郎

最後まで選手交代を含めて攻撃を続けたヴォルティスは、アディショナルタイムにクロスボールに対して飛び込み、相手GKとの競り合いからのこぼれ球を押し込んで決勝点を奪ったかに見えたが、惜しくもファールの判定となる。試合の内容や展開としても勝利が欲しい一戦だったが、0-0での勝点1を得る形となった。

試合を終えて羽地監督は「前半に少し押し込まれる部分もありましたが、(前半の)最後の15分からはしっかり自分たちの形を作って攻撃をすることが出来ました。それだけに、チャンスで決め切ることが出来なかったのが、まだまだだと感じます。」と、試合を評しました。

MF 8 前田波嶺

MF 8 前田波嶺

試合全体を振り返ると、序盤以外は試合を通してヴォルティスのペースで試合を進めることが出来ていました。ボールを奪った後に、しっかりと中盤の森本と前田が落ち着いてボールを動かし、仕掛ける部分では右サイドで桒原、左サイドで藤原がチャンスメイクを続ける展開でした。後半は右サイドバックの窪北や、特に左サイドバックの久米がオーバーラップからのクロスを繰り返して押し込んでいました。それだけに、中央での最後の崩しやシュートまでの部分が決まらなかったのが悔やまれる試合となりました。

DF 6 窪北賢太

DF 6 窪北賢太

ただ、今日の試合で勝点1を奪って、6試合を終えて4勝2分勝点14で首位をしっかりとキープ出来たことは良いことです。1年間のリーグ戦の1/3の試合を終えた段階ですが、ここまで上手くいっていることと同時に課題もあると思いますが、1年生の選手も多く出ているチームだけに、ここから夏に伸びていくことも非常に期待出来ます。今週は徳島市立高校との徳島県勢同士の戦いとなるだけに、必ず勝利して首位をキープし続けることに期待したいです。

※大会公式記録等はこちら

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