【コラム】アカデミーレポートVol.1:ユース&ジュニアユースが、揃って日本クラブユースサッカー選手権に出場!
今年、徳島ヴォルティスはジュニアユース(2年ぶり)とユース(6年ぶり)が揃って四国予選を勝ち抜き日本クラブユースサッカー選手権(全国大会)の出場を果たした。
11年目を迎えるクラブにとっては、過去にユースからの昇格は1名(岡卓磨選手)のみ。クラブとしてはJ1昇格も経験し、育成面の強化も重要視している。その中で、全国大会を戦った羽地登志晃ユース監督、薮内敏郎ジュニアユース監督、東泰アカデミーダイレクター、そして岸田一宏社長にも話を聞いた。
第1回は、薮内敏郎ジュニアユース監督と東泰アカデミーダイレクターのお話をお届けする。
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■薮内敏郎ジュニアユース監督「自分で考えて行動することや相手を見てプレーすることをトレーニングから働きかけてきた」
Q:2年ぶりに日本クラブユースサッカー選手権の本選へ進出となりました。
「まずは選手が頑張ったことが大きいと思います。私が取り組んできたことで言えば、2年生の頃から選手を見させてもらうようになって、自分で考えて行動することや相手を見てプレーすることをトレーニングから働きかけてきました。特別なことをしてきたわけではないと思います」
Q:今後コンスタントに出場したり、上位へ行くために必要なことは?
「基本技術のアベレージの高さや、選手にとっては自分だけの武器が必要だと思います。そうすれば全国に出ても良い勝負ができるのではないかと思いますし、実際に今回出場して感じた部分があります。あとは、決勝トーナメントに行って敗戦して選手達は悔しそうな表情をしていました。その悔しさを今後につなげて行って欲しいと思います」
Q:指導で大事にしていきたいことは?
「ジュニアユースに関しては、選手が自立して、自分達で活き活きとプレーすることが必要だと思います。そういう選手の集団であり続けることで、ユースに昇格しても、より高いところを目指した考え方が出来るようになことにつながっていくと思います。自分達で考えるということをジュニアユースで早いうちから取り組んでトップチームに近づけるようにつながっていけばと考えています」
Q:クラブをより強くするためには?
「個人としては徳島出身で地元のJクラブで仕事ができるという感謝の気持ちを持って携わっていきたいと考えています。徳島県のサッカーという点では県内4種の指導者ともっと密にコミュニケーションを取りながら、4種の頃からレベルアップを図っていくことが今後の徳島県のサッカーにおいては必要になってくるのではないかと思います」
■薮内敏郎(やぶうち としろう)
1979年4月18日生まれ
・サッカー歴
徳島商業高校→桃山学院大学→YKK(2002-2003)
・指導歴
田宮ビクトリー→CSPサッカーアカデミー→徳島ヴォルティス アカデミーコーチ(2011-)
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