ヴォルティススタジアム

【練習場から】第29節・東京V戦を控え、出場意欲を燃やす東京Vユース育ちの窪田良。(1027文字)

窪田良

個人練習を行う窪田良

今季の窪田良は中盤の層が厚くなったこともあり、残念ながら通算の試合出場時間は0分。控えメンバーとして登録された5試合に関してもSBなどの守備要因を視野に入れたユーティリティな側面もあった。前節・水戸戦(1○0)の翌日に行われた練習試合でも守備陣のケガの影響からCBとして出場し、本職のボランチとしてプレーすることはできなかった。

しかし、窪田は言う。

「今年はまったく試合出場には絡めていない状況ですが、ケガ人が出た中で起用してもらえるならチャンスだと思っています。最終的にはボランチで勝負したいですが、SBやCBを経験したことがボランチとしても活きてくる部分は多いです。どのポジションでも全力でプレーして試合に絡みたいという気持ちは強いです」

これは綺麗ごとでも何でも無く、窪田は本当にどのポジションを任されても不貞腐れることは無く全力でプレーしている。事実、トレーニング中の紅白戦やミニゲームにSBとしてプレーしながらも、ここ数ヶ月で何点も得点を決めて結果も出している。練習後に“ナイスゴール!”と毎週のように伝えた時期もあったほどだ。

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最後まで個人練習を続け、片づけをする姿もごくありふれた光景

練習後も甲本コーチや選手達と個人練習をする姿を頻繁に目にする。足下でパスを受ける感覚、視野の取り方、ボールを蹴る感覚、1つ1つを体に染み込ませるように反復練習を怠ることはない。

そんな窪田が今節・東京V戦を控えて思うことは1つ。

「出場したくて、うずうずしています」

東京Vの下部組織で育った窪田にとって、特別なチームとの対戦であることは言うまでもない。今季の東京Vの好調については「若い選手が伸び伸びやっていて、要所では中後さんのようなベテランがしっかり締めていると思います。とても良い状態だとおもいますし、冨樫監督もユース時代に見ていた選手が多いと思うのでやりやすい部分はあると思います。そこに加えて、冨樫監督はハードワークを求める人なので、上手い選手も切り替えて守備をしているし、そういう所が好調の要因だと思います」と分析している。

reported by 柏原敏

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