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【広島 2-0 鳥栖】微調整したフォーメイション。そして満田誠と加藤陸次樹。

山﨑大地、リベロでの先発で躍動

 

ミヒャエル・スキッベという監督は、いろんなことをやってくる。しかも、突然。

鳥栖戦も、そうだった。

まず、山﨑大地のリベロでの先発。筆者の記憶では、荒木隼人がポジションを勝ち取った2019年シーズン以降、ケガや体調不良、ターンオーバー以外で彼が先発から外れたのは初めではなかったか。

最近の荒木のパフォーマンスが決して悪かったわけではない。柏戦では彼の奮闘でクリーンシートを達成できた部分も大きかった。だが、指揮官はあえて、ルーキー・山﨑を「本職」と言えるリベロに配置した。

この起用をもって「鉄板の3枚」が崩れたと見るのは早計だ。スキッベ監督は試合後、「山﨑大地はこの後、アジア大会の日本代表選出のためチームを離れる。だからこの機会に公式戦で彼のプレーを見てみたかった」と語った。この言葉からも、山﨑の序列が荒木を上回ったわけではないことが推察される。

ただ一方で「タイチはトレーニングでウチのFW陣をしっかりと抑えていた。試合に出る資格を示し続けていた」とも。練習で「鉄板の3枚」に近い力を示し続けたことが抜擢の理由だったことも示唆している。この意味は、非常に大きい。

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