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【広島 2-1 C大阪】繰り返される逆転劇。積み重ねられる興奮。

 

記者とは冷静であるべきだ。

僕はずっと、そう言われてきた。だが正直、サンフレッチェ広島の試合を見て、リアルタイムでずっと見続けて、冷静になんてなれない。日本代表の試合で日本が勝利を決定づけた得点を決めた時、あのセルジオ越後氏が放送席で「やったぁ」と叫んだ。人間とは本来、そういうものである。

9月7日の対C大阪戦、僕はとてもではないが、冷静になれなかった。柏好文のシュートがネットを揺らした時、川村拓夢のヘッドが炸裂した時、思わず、右手を差し上げてしまった。

いつもいつも、そうなるわけではない。勝っても、得点が入っても、冷静さを失っていないこともある。むしろ、そういう時の方が多い。だが、心を動かされた瞬間は、とてもではないがクールではいられない。いつも、周りに対して申し訳ないと思うし、興奮状態で書いてしまったらとんでもない記事になってしまう。だからこそ、ちょっと間を置いて原稿を書くようにはしている。

試合後、一生懸命に考えた。どうして、この試合で勝利できたのか。他の記者たちが「わけがわからない」「意味がわからない」と言うように、僕もまったくもって、勝因が見えなかったからだ。

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