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【広島 1-0 群馬】天皇杯ベスト8進出。そして、破壊力アップのヒント

広島からクルマで行くには、いささか遠すぎる場所ではあった。だが、いろんな意味でのコストや疲労うんぬんを考慮しても、今回の群馬遠征はクルマ一択。そのあたりの事情は、また違う機会に譲ろうとは思うが、とにかく広島を出発して途中で1泊して、ドライブ時間合計13時間をかけて、正田醤油スタジアム群馬にやってきた。

2008年のJ2開幕戦で、まだ「ザスパ草津」だった頃の群馬と対戦し、2-0で勝利している。だが、その試合の記憶はほとんどない。青山敏弘と平繁龍一のゴールは記憶にあるが、スタジアムの形状や雰囲気などは記憶になかった。それはおそらく、ほとんどこの街に滞在することなく、急いで帰途についたからかもしれない。

集まった観客は、2362人。群馬のJ2リーグ平均が2577 人。3回戦の浦和対群馬も同じ会場で行われたが、この時は5893人。さすがに浦和とは地域状況も違うわけだから、そこに及ばないのは致し方ない。ただ、土曜に行われた群馬対町田戦が1625人だったことを考えれば、今回の天皇杯は健闘したと言えるのかもしれない。

現在の天皇杯は原則、下位カテゴリーのホームスタジアムで行われるようになっている。それはサッカーの普及・振興が主たる目的だと言われていて、普段は見られないトップカテゴリーのチームのサッカーを見てもらって、少しでもサッカーの魅力に触れていただきたいという狙いがあるのだろう。そしてそれは、少なくとも群馬では一定の効果はあると見ていい。水曜日のナイターで、しかも雨模様でも、これだけの方が見に来てくれた。そこに、大きな感謝の想いを持たねばならない。

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