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【広島 5-0 橫浜FC】ベスト16を勝ち取った橫浜の夜。課題は伸びしろ、そして質の高い得点。

世の中に「完璧」なものなどはない。完璧な円も、完璧な球も、自然界には存在しえないし、人間が機械などでつくろうとしても、どこかに誤差が出るものだ。

ただ、天皇杯・橫浜FC 戦の先制点は、その「完璧」に近いもではあった。佐々木翔のダイレクトパスを満田誠が左に展開し、東俊希の縦パスにジュニオール・サントスが走り込む。50mのスプリントを敢行した満田がスルーパスを引き出し、ナッシム・ベン・カリファが詰めることであいたスペースに森島司が飛び込んで1タッチシュートを決める。

パスのクオリティ、動きの質と量、最後の仕上げに至るまで、理想形に近い。相手がJ2の橫浜FCでリーグ戦に出ていないメンバーが主体とはいえ、こんなゴールを表現することは、なかなか難しい。

その後も、いくつか大きなチャンスをつくった。いつでも得点できる。そんな雰囲気が漂った。だが、こういう空気感は、サッカーにとっては邪魔にしかならない。

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