【広島 3-1 京都】待ち焦がれたミヒャエル・スキッベ監督との対戦を終えた曺貴裁監督の言葉で見る紫ダービー
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記者会見室に現れた曺貴裁監督(京都)の表情は、どこか、晴れやかだった。
「スキッベ監督との対戦は、シーズンが始まる前からとても、楽しみにしていました」
会見は、こういう言葉からスタートした。
「スキッベ監督は僕がドイツに留学していた時にボルシア・ドルトムントを率いていた方。ドイツのサッカーに憧れ、指導者を目指す上でも非常に影響を受けた国の監督と初めて対戦できるという想いが、ありました」
なるほど、と感じた。ドイツサッカーに影響を受けているからこそ、彼はリスクを冒してハイプレスサッカーを表現するのだろう。湘南、そして京都で彼が魅せている《ボールを奪いにいく》サッカーは、モダンな時代のドイツが推進している「どんな局面でも攻撃的」なサッカーを彷彿とさせる。そして、ミヒャエル・スキッベ監督が広島でやろうとしているサッカーと香りが似ているのも、ある意味では当然だ。
だからこそ、曺貴裁監督は自分が取り組んできたサッカーを広島にぶつけた。研究はしてきたし、対策も講じていたとも言う。だが、コンセプトは変えず、ハイプレス・ハイラインの形は崩さなかった。
一方、広島もまた、コンセプトは変えていない。裏を狙うやり方は、スキッベ・メソッドの初歩。そして、その形によって京都は先制点を奪われた。
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