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【広島 4-0 徳島】盤石の戦いを支えた「トレーニングどおりのプレー」と試合に出ていない選手たちの成長

杞憂だった。

引き分けでもグループステージ突破。相手のカテゴリーはJ2で、しかもアウェイでは快勝している。さらに徳島は中2日。

油断が生じやすいシチュエーションは整っていた。

広島はかつて2度、地域リーグの相手に敗れている。2012年にFC今治。2021年におこしやす京都。特に昨年の京都に対する惨敗劇は、ファミリーたちをどれほど落胆させたか。

もちろん、敗戦に言い訳は必要ない。実力で負けた。それが現実だと思うしかない。だが、冷静に試合を見れば、どちらの場合も「油断」が存在した。球際の厳しさ、鋭さ、プレーの丁寧さ。あらゆるところで「緩み」が見えた。

今回の広島には、それがなかった。ミスがゼロだったわけではない。サッカーだから、ミスはある。だが、そのミスをチーム全員でカバーしあっていた。

「油断などは一切、ないです。相手をなめているような選手は1人もいなかったと思います」

圧巻のプレーでチームを支えた佐々木翔主将は、こう言い切った。その要因の1つに、主将はミヒャエル・スキッベ監督の言葉をあげた。

「100%で常に、試合には臨むんだ。カテゴリーが下とか、そういうことは関係ない。その中でも自分たちが100%で挑んで結果を出すところがサッカー選手にとってもすごく大事なんだ」

この言葉が、チームの軸となった。

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