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【サンフレッチェ広島レジーナ】浦和戦に向けて/中村伸監督・福元美穂・川島はるな・山口千尋・柳瀬楓菜コメント

中村伸監督「ピッチで表現してくれている選手を起用したい」

 

……千葉L戦での収穫と課題は?

中村●収穫というほどのことはないですが、試合の入りのところから自分たちの方から仕掛けられるゲームにしようと選手たちには言っていました。そこは、やってくれたと思います。チャレンジするところも出せた。最低限のところでは、ありましたがね。

課題は両方のゴール前ですね。相手が立ち上がりからロングボールを入れてきて、前線に速い選手がいることはわかっていた。そこに対して、準備が一瞬、遅れた。最終ラインとGKのところも含めて、しっかりと繋がりを持てていたか。そこにエラーが出てしまったから、失点に繋がったわけです。繋がりが弱くなっているところがあって、背後をとられたシーンもありました。そこは、選手と確認しています。そこも気づきとして、積み上げの材料にはなる。

攻撃のところでは、相手の背中をどうとっていくか。動きにしても、ちょっとしたところで呼び込むところもそう。判断、プレーの質、もう1つのところまで来ている。最後、こぼれを予測して押し込むところもそう。そういうシーンは、映像を見ながら確認しあえた。そこを収穫にしたい。

……守備のところについて。パスの出し所にいくところも含めて。

中村●そうですね。まあ、全てのボールホルダーにいけるわけではない。失点のところ、相手の右ストッパーから長いボールが出てくることはわかっていました。ただ、行けなかった時、チームとして何を消さないといけないか。GKもDFも、そこを考えてプレーしないといけない。後半、あのシーンだけだったんです。他はチャンスらしいチャンスも相手には与えなかった。よくあることですが、何もないところから失点してしまった。もう一度、みんなで約束事だったり、擦り合わせはしないといけない。

……勝てるメンバーをピックアップしたいと試合後、おっしゃっていましたね。

中村●ベースのところは、やってきたことの質を高めるところ、繋がりを強めるというところで、やっていこうと思っています。メンバーや戦い方のところは、今の選手たちの中で、ピッチで見せてくれている選手で戦いたい。見たものを信じてやっていきます。もちろん、我慢して起用する選手もいますが、可能性を見せてくれる選手や組み合わせでピッチに立つ。戦い方にしても、自分たちから仕掛けることもあるし、戦い方は使いわける必要がある。守備も、前から行く時もあれば、自陣で我慢することもある。そのあたりの使い分けのところは、相手を見て、時間帯を見て、やっていきたい。

……前節は交代選手がチームを活性化させてくれました。特に柳瀬楓菜と川島はるなについて。

中村●二人とも、自分たちの特長を出してくれと言っています。それがチームのためになっている。相手のこと、自分たちのチーム状況も理解してプレーできる。自分のもっているものを出してくれれば、チャンスは増える。守備も含めて、力を発揮してくれる。二人とも、先発からでも途中からでも、やれる選手ですので。

……柳瀬は監督が期待してずっと使っている選手です。

中村●やれることは、増やしてくれている。ピッチで、自分を出せる選手ですからね。先発でも途中からでも、いつでもいける準備はしてくれていますし、そういう準備はしてくれています。期待していますが、もっと怖い選手になってほしい。ゴールに繋がるプレーを増やしてほしい。シュートのところもトレーニングしているし、期待しています。

……浦和戦に向けて。

中村●まずは勇気をもって、仲間を信じて、ピッチで躍動できるかどうか。その中で、能力の高い選手が揃っていてチームの熟成度が高い相手にボールを握られる時間も長くなるかもしれません。そこをどう凌いで、ゴールに繋げられるか。失点しない時間を長くつくれるか。そこが鍵になってくる。どれだけ自分たちを信じ、勇気をもってやり続けられるか。悔しい想いをしているからこそ、選手たちは本気で話し合いをしている。どうしたら、もっとよくなるか。本気で話をして、トレーニングでもトライしてくれています。光は見えている。悔しさをエネルギーに変えてくれているし、みんなと同じ温度で前に進みたい。

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