【開幕戦に向けて】野上結貴が語った広島の現状と希望
開幕まであと3日。どういうチームであっても、対戦相手の研究は余念のないところであり、それは広島としても例外ではあるまい。
ただ、今のチームにとって重要なことは何か。そこの優先順位を間違えると、大きな齟齬を起こしてしまう。
野上結貴は言う。
「今はまだチャレンジをし続けている状況だから。チームの形が出来上がったとか、そこまではまだ、全然至っていない」
そのとおりである。ミヒャエル・スキッベ監督が現場にいない現実は、指揮官がトレーニング中に細かな指示ができず、戦術的な指導を細部に至るまでやることが難しいという問題を引き起こしている。選手たちも疑問点をリアルタイムで監督に問い、指示を仰ぐこともできない。それ故に、迫井深也ヘッドコーチをはじめとする指導者陣は、スキッベ監督が考えるサッカーの「大枠」を徹底して植え付けることに専念せざるをえなかった。
それは、致し方ないことだが、問題はその「大枠」をしっかりと堅持して、公式戦で戦えるかどうか。
「J1残留」という大きな課題がある以上、勝点は重ねないといけない。課題を修正し、相手を研究し、ストロングを抑えてウイークをつかないといけない。しかし、それだけが目標になってしまっては、チームは方向性を失い、行き当たりばったりになってしまう。クルマの運転の時は遠くを見ろと言われるが、それはシーズンを闘う時も同じ。近くばかりを見てしまっては、その先に待ち受ける問題に気づかないし、たどり着くべき場所も見失う。
例えば、今取り組んでいる「大枠」についても、野上の見解を紹介しよう。
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