編集者の日常/宇佐神宮と長湯温泉を経て、熊本キャンプへ。
サンフレッチェ広島の熊本キャンブは20日からだが、その前にどうしてもやっておきたいことがあった。
その1つは、宇佐神宮への参拝である。
以前、筆者はほとんど、神頼みなどしたことがなかった。少年時代から初詣すらしたことがなかったし、大人になってからも神社仏閣の歴史に興味はあっても「信仰」とか「信心」には無縁だった。今も、特別には宗教を信じているわけではない。
だが、この仕事を始めてから、少しずつその想いが変わってきた。
選手たちをずっと見ていると、彼ら自身の努力ではどうしようもない状況に陥ってしまうシーンを何度も見たことがある。それは青山敏弘のようなケガだったり、森﨑兄弟のように病気だったり。試合を見ていても、狙っていないクロスがそのまま入ってみたり、バーに当たったボールがラインに落ちて外に行ったり、中に入ったり。「運も実力のうち」などという言葉にすることが安易にすら感じる場面をいくつも見てきた。
そして決定的だったのが、2007年12月のJ1・J2入れ替え戦である。その第1戦は対戦相手である京都サンガのホームで行われることになっていた。ナイターだったので少し早めに着いて、清水寺に必勝祈願をしようと思いたった。よく考えれば、広島の勝利を京都のお寺にお願いするのもおかしな話。今想えば、である。ただ、その時は真剣で、わらをも掴みたいと思っていた。
ところが、である。おみくじが凶。生まれて初めての凶。そして一緒に行っていたカメラマンもまた、凶。
考えられない。
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