編集者の日常/徳島の旅、そしてサンフレッチェ広島公式戦連続取材993試合目Part.1
SIGMACLUB本誌の追い込み時は、全ての時が止まって欲しいと切に思う。だけど、時は無常に流れ、どんどんと追い込まれていく。
まして今月発売号の〆切は、完全に徳島戦と重なった。アウェイ遠征で〆切が絡むと、時間はさらに自分たちを追い込んでいく。移動という大きな課題が、追い込んでいく。
広島から徳島のホームスタジアム(ポカリスエットスタジアム)への移動で最も速い手段は、クルマだった。Google Mapで調べると約3時間。休憩を入れれば、3時間30分で着くだろう。近いといえば近い。しかし、クルマ移動の疲労は、着実に自分たちの体力を追い詰める。
でも行かないといけない。行こう。
早朝、家を出た。いい天気。気持ちがいい。
ドライブ中の音楽、今回は「新御三家」を選択した。僕とカメラマンの青春時代、日本の音楽界を席巻した男性アイドルたち、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の3人のことを「新御三家」と呼ぶことなど、今の人々は知らないだろう。西城秀樹は既にこの世の人ではない。他の2人も、還暦などとっくに過ぎている。
今はなんて便利なのだろう。検索すれば、彼らの若い時代の歌声が、そのまま聞ける。抜群のルックスを誇る郷ひろみ、他の誰にもないスケールを持つ西城秀樹、じっくりと歌を聞かせる本格派の野口五郎。そして3人とも、歌が本当に上手い。
僕らの同世代で、彼らの曲を知らない人はいないと断言していい。当時、音楽は世代を語るツールであったし、アイドルやシンガーたちは時代が共有している存在だった。今の細分化され、個人に特化されたエンタテインメントとは状況が違っていた。いい・悪いは別として。
2人で「よろしく哀愁」や「傷だらけのローラ」、「私鉄沿線」などを歌っていると、あっという間に徳島へ。早い。キックオフまでまだ3時間もある。
駐車場にクルマを止め、スタジアムへ。
とにかく、おなかがすいた。スタジアムグルメにありつきたい。
だが、徳島ヴォルティスの残留がかかった大一番ということもあり、この日のチケットは完売。当然のことながら、スタグルは長蛇の列。列に並ぶのはポリシーから外れる
が、致し方ない。
寒かったこともあり、徳島ラーメンを選択した。並んでいると後ろのご婦人が「ここはお金を払った人が並ぶ列よ。注文がまだなら、あっちの列に並ぶのよ」と教えてくれた。ありがたい。
美味しかった。お世辞ではなく、本当に。スープも麺も、肉も。元気が出た。一方、カメラマンは大好きなたこ焼き。完食していた。
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