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【サンフレッチェ広島レジーナ全選手名鑑WEB版】近賀ゆかり選手/覚悟をもってチームをつくる、その一員になる

ボランチ/近賀ゆかり選手 KINGA YUKARI No.10

1984年5月2日生まれ。身長161㎝/体重51kg。神奈川県出身。小学3年の時にサッカーを始め、湘南学院高時代は全日本高校女子サッカー選手権大会で準優勝2回。高校3年生の時に日本女子代表に選出。以降、世界屈指のサイドバックとして、国際Aマッチ100試合出場5得点。2011年女子ワールドカップ優勝、2012年ロンドン五輪・2015年女子ワールドカップでいずれも準優勝。クラブでも、日テレ・ベレーザ時代とINAC神戸時代を合わせてリーグ8回、リーグカップ3回、皇后杯9度の優勝経験があり、アーセナル(イングランド)やキャンベラ・ユナイテッドやメルボルンシティ(共にオーストラリア)、杭州女子倶楽部(中国)と海外でのプレー経験も豊富。昨年はオルカ鴨川FC(なでしこリーグ2部)で17試合出場2得点。

 ……広島に来られたきっかけは。

近賀●まず最初にお話を聞いた時、サンフレッチェ広島の女子サッカーに対する情熱というか真剣度を感じて、これは覚悟を持って本気でチームをつくるんだなというのを感じたんです。その一員としてやれるチャンスを頂いて、なにも迷わないというか、このチャンスに挑戦したいという気持ちになりました。

……サンフレッチェ広島というクラブのイメージは。

近賀●伝統あるクラブ。軸がしっかりしているし、堅実なサッカーをするというイメージでした。

……今の近賀さんがどういうものをこのクラブにもたらせられるか、その手応えはいかがですか?

近賀●0からのチームでしたし、土台づくりがこれからも大事になっていくと思います。その土台を分厚いものにするために、(自分が)今まで代表とかチームをつくっていく中で大事にしてきたものを、ここで生かしていきたいなと思っています。

……男子チームの城福浩監督が近賀選手について「これだけ長く現役としてやられているのは、相当な努力があったはず」と言われていました。

近賀●いやいや(笑)。努力を人一倍やった意識もないですし、何か特別なことをしてきたつもりは全然ないです。本当に1日1日、そのシーズンを全力で、目の前の階段を登ってくる中で、運良く人に恵まれてここまで繋がっていたという感じですね。

……なでしこジャパンで世界一になった時はサイドバック。今はボランチです。過去の経験が今のポジションに活かせているところは?

近賀●まずは守備の面ですね。どこが危ないのかを感じるところは、そういうものはサイドバックで身についたものが生きていると思っています。今、相手のどこが崩れているかとか、自分たちのチームのどこのバランスが悪いのかとか。そういうことを感じる感覚は、サイドバックの時に身についたもの。そこはボランチとしても、活きているとは思います。

……プレシーズンマッチを通じて、どのような収穫と課題がありましたか。

近賀●スピードのある攻撃は、WEリーグのチームにも通用する部分だし、このチームの武器になる。これからもチャンスをつくるという意味では、その頻度や質を高めていく必要があります。逆に流れが悪かった時に(そのまま)崩れてしまうような一面も見えたので、そこは課題としてやっていく必要があります。

……ご自身の強みと課題は?

近賀●運動量がある方だと思うので、いろんなところに顔を出してチームが活性化するような働きや、今のチームに何が足りないのかを見極めて、チームに還元できるようにしたい。チームのために走るだけだと思います。

……それにしてもお洒落だと思っていますが、そこに気を使っていますか?

近賀●いやそんなことは、あんまり言われたことないので(笑)。でも、嬉しいです(笑)。

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