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柳瀬楓菜/憧れの存在に、自分がなる

間違いなく、才能に満ちている。

1つ1つのボールタッチは優美で、滑らかだ。パスも出せる。ボールも運べるし、シュートへの意識も高い。台頭してきた頃の柏木陽介(現岐阜)に似ている雰囲気もある。

女子高校選手権で連覇を果たした藤枝順心高の主将であり、10番。あらゆるところに顔を出し、攻撃でも守備でもチームを牽引した少女は、広島でも主役の座につく可能性は十分だ。実際、柳瀬楓菜はプレシーズンマッチ4試合中3試合に先発。欠場した千葉戦も、U-19日本代表の合宿に呼ばれた影響で、コンディション面を考慮された結果。中村伸監督が柳瀬を「戦力」として見ているのか、それとも期待株として考えているのか、それはわからない。いずれにしても、高く評価していることは疑いない。

ポジションはインサイドハーフ。広島の2列目と言えば、増矢理花や川島はるなといった実績豊富な選手たち。そこでの競争に堂々と食い込んでいるだけでも、彼女に特別なものを感じる。

「いやいや、もう学ぶことばっかりですよ」

柳瀬はそう言って、はにかむ。

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