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【今日という日の歴史的1枚】2004年5月5日/最初で最後の森﨑ツインズアベックゴール

1999年にカズ、2000年に浩司がデビューした後、何度も同じピッチに立った2人の兄弟。だが、森﨑ツインズのアベックゴールは唯一、2004年5月5日の長居スタジアムで生まれている。しかも広島のJ1復帰後初勝利を、2人の得点が生み出した。

47分にカズが、駒野友一のFKをヘディングで合わせて先制。このまま勝利かと思われたが、88分に徳重隆明に決められて同点に。しかし後半アディショナルタイム、カズからサンパイオとつないだボールを持ち込み、見事な左足シュートを決めきった。ここまで4分3敗、複数得点の試合がなかった広島だったが、やはりここぞという時にはこの2人が存在感を見せ付ける。

この時の2人の言葉を、ここで再掲したい。まず勝利のゴールをあげた森﨑浩司である。ちなみにこの写真は、ウチのカメラマンが生まれて初めて撮った、アディショナルタイムの歓喜のシーンだ。ちょっとピンボケなのはご容赦ください。


2点とらないと勝てない、とずっと思っていた。だから、先制してもうれしくなかった。どうしてももう1点ほしくて、狙っていった。

追いつかれた時は下を向きかけたけど、サンパイオがすぐに声を出していたし、僕も「点をとるんだ」という気持ちを強くもてた。フリーで決めるのは難しいけど、落ち着いてイメージどおりにシュートが打てた。この試合に勝てな
いと、チームがいろいろな部分で追いつめられてくる、というのは意識していた。危機感はずっと強かった。だから、決められたんだ、と思う。

次は誕生日だし、またカズと二人でアベックゴールを決めたい。そして、勝ちたい。


続いて、森﨑和幸の言葉である。

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