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【サンフレッチェ広島取材の軌跡】1999年12月26日天皇杯準決勝対V川崎戦/国立の切符は勝ち取った(後編)

 

2-1で迎えた後半。ヴェルディはスピードのある平本一樹を瀬沼に代えて投入。同点を狙って前に出る。当然である。だが54分、そのヴェルディの勢いを止める大仕事をやってのけた男がいた。フォックスに代わって入った、川島眞也である。

1997年、清水商から加入した川島は、188センチ・85キロという恵まれた体躯を活かした迫力満点の守備が魅力。しかし3年目の1999年は期待されながらもリーグ戦の出場はわずか4試合に止まっていた。能力は疑いなかったが、経験のところでどうなのか。何せ、まだ1点差なのだ。

またも、当時のレポートの引用である。


それは、「粘り」から始まった。

コーナーキックがこぼれた後を、服部と藤本がしっかりと追う。

走る。

それによってボールを再び広島がキープし、藤本がゴール前にクロス。再び跳ね返されたところを、上村がまるでマジック・ジョンソンのような、ノールックパス。そして、ボールは、その男の前に落ちた。

その男=川島眞也は、ワンステップで相手DFを置き去りにし、そして身体をゴールに正対させた。

その瞬間、である。

「練習でもあまりうまく入らないシュートです」(川島)。

いや、川島だけではない。あんなシュートは、どんな試合でもほとんど見たことがない。

ゴールネットを突き破るか、と思わせたほどのシュート。

ほとんど弾道を追うことを許さないほどの、剛速球。

この、川島にとっての公式戦初ゴールが、ここから16分間のお祭り騒ぎ、そのオープニングを飾ることとなった。


川島は「これで勝った」と確信した。だが、そこは経験のなさ。2点差は危ない。サッカーの常識である。

だが、結果として彼の想いは、現実化した。

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