【2020SIGMAの戦士】柴﨑晃誠/尊敬を集めるマエストロ
柴﨑晃誠は、いわゆる「音痴」だそうである。
とても、そういうタイプには見えない。声は渋いし、低音の魅力がありそうに見える。今時のポップソングは似合わないが、ブルースとか歌わせると惚れてしまいそうな雰囲気はある。
だが、彼はカラオケには行かない。「歌ったことなんか、ないよ」とにべもない。紫熊倶楽部の今月号で掛本智子さんがリポートしてくれたとおりの答え。
「歌わないタイプ。歌いたくない。下手だから。家族にも言われているからね。あんたは下手だって」
「どうしても歌って、って言われたら、どうするの?」
「いや、歌える歌がないからね」
頑なに断るらしい。普通、薦められたら、拒否できない。でも、どうやら柴﨑は「無理」と言い張るようだ。
嫌なものは嫌だと言う。こういうことは実は、それほど簡単ではない。
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