【タイキャンプ】広島からバンコクへの旅立ち、その前に。
やはり、自分は広島人なんだなと思う。
明日からもう日本の食事はしばらく食べられない。そういう時、何を食べたいと感じるのか。当初は、広島ではなく羽田で食事しようと考えていたのだが、本能が広島空港3階にあるフードコートに自分の身体を引き寄せた。気づけば、お好み焼き「五ェ門」のカウンターに座っていた。
まずは、鉄板焼き。お好み焼き屋さんに行った時、鉄板焼きのメニューがないと正直、テンションが落ちる。ステーキを焼く鉄板焼き屋さんで頼めば「うーん」と言わんばかりの高値になるようなものが、お好み焼き屋さんだったら安価で、そして旨い。お好み焼きだけを食べたいわけではないのだ。安芸高田市の「大ちゃん」(ずっと行けていない。申し訳ない)はほぼお好みしかないんだけど美味しいし、ランチなのでもちろん満足。でも、広島市内のお店に行く時は、まずは鉄板焼きを頼む。今日は、牛バラ肉と砂ずり、そしてウニホーレン。ちょっと贅沢してしまった。本来はエビも旨いのだが、体調不良からの回復途上ということもあり、ここは我慢。もちろん、これだけの量を1人で食べるわけではなく、カメラマンと一緒ではあるのだが。
まずは、牛バラ。ミディアムレアに焼かれた牛のバラ肉ともやしをポン酢でいただく。
うーん!!旨し。正直、ステーキよりも好き。
普通に家で牛バラ肉を買って塩焼きにすると固くて仕方がないのだが、どうしてこんなに柔らかいのか。もちろん、肉が違う。そりゃ、そうだろう。でもこのメニュー、1350円なのだ。もっと高いのに美味しくない肉を食べさせられたことは何度もある。でも、広島の、こういうスタイルでの鉄板焼きにおいて、質の悪い脂に苦しんだことはない。
そして年をとってくると、肉よりもむしろもやしに美しい味を感じてしまう。肉の旨味を吸いつつ、シャキッとしたもやしらしい食感が楽しい。もやしそのものは味が淡泊、というかほぼない。だからこそ、肉の美味しさを引き立たせ、もやし自身も肉によって美味くなる。肉ともやしはまさにベストパートナーであり、互いに活かし活かされの関係だ。
砂ずり(東日本では砂肝)のコリッとした感覚は自分自身のベースにあるもの。ウニホーレンは某「県民ショー」で紹介されるまでは、そんなに広島の人が食べているとは知らなかった。
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