【森保ジャパン】アジア大会準決勝進出!!
グループリーグは低調なプレーに終始し、この世代では強いチームをつくっているとはいえ、ベトナムに敗れてしまうという屈辱を浴びたU-21日本代表だが、森保一監督の表情を見ているとずっと淡々としている。広島を率いている時は熱情的で、ベンチ前でも感情を爆発させたシーンを何度も見てきたが、少なくとも衛星中継で見る指揮官はずっと冷静だ。
「どんな状況も全ては現実」
森保監督の口癖を想いだす。それは彼が最初から言っていたことではなく、広島での5年半、歓喜と悔しさを繰り返すなかで、森保監督自身が学びとったことだろう。
その姿を見るにつけ、「このチームはきっと右肩上がりになる」と感じた。もちろん、ベトナム戦の前半は厳しかったし、マレーシア戦も試合終了間際で0-0、後半の決定機はむしろマレーシアの方が多かったようにも感じた。だが準々決勝の対サウジアラビア戦は事前の苦戦予想とは異なり、楽に勝てたわけではないが勝利は決して「フロック」ではなかった。堂々と勝ったし、偶然ではない。
この大会のグループリーグでの日程で、まともなプレーができるチームがつくれるはずもない。その詳しいことは川端暁彦氏のレポートを読めば一目瞭然だ。他のチームも厳しい日程だっただろうし。難しい環境だったのだろう。だが、そういう相手のことは一切関係がない。招集の日程が8月12日で11日にはJの試合があった選手も少なくない。インドネシアへの長い旅路の疲れを癒やせる間もなく、14日には初戦の対ネパール戦である。トレーニングがほとんどできないままでの国際試合がうまくいくはずもない。その後も様々な事態がおきて、ほとんどまともな準備ができないという環境下だった。川端氏のレポートを読めば読むほど、チームも選手も「よくやっている」と言うしかない。もちろん、どんな状況であっても、そこをいい経験にできるメンタリティーをもってほしいものだ。
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