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仙台への旅 Part.2〜牛タンの行列/フットボールツーリング

早朝の隅田川。

 

試合当日、東北道も常磐道も混雑の予想。特に午前9時あたりには10キロを越える渋滞になるということで、のんびりなんてしていらいれない。

本当はクルマ移動の時の途中宿泊は、ホテルに泊まりたくないのだ。車中泊にしたい。一つはもちろん、経費節減。もう一つは、高速から1度おりて、また乗り直さないといけないことだ。非常に効率が悪い。だが、季節は真夏。猛暑。エンジンをかけてエアコンを効かせればいいのかもしれないが、環境のことを考えても、またエンジンのことを考えても、それはできない。致し方なく、ホテルへ。それでも公共交通機関で行くことを考えれば、二人以上であればクルマの方がコストは低いのだ。

とにかく、朝から行動である。夏はそれに限る。5時にホテルを出た。首都高もさすがに、渋滞はない。東北道か、常磐道か。予測では東北道は断続的な渋滞が心配されていた。一方、常磐道は、茨城に入るとスムーズらしい。だったら、後者だ。

確かに途中は対向車線になることもあったし、東北道と比較してSAが充実しているわけではない。しかしここは何よりも「辿り着く」ことが優先である。SAにもほとんど寄り道せず、ひたすら走った。といっても、首都高を抜けたら、運転はカメラマンに任せたのだが。

気持ちは、仙台の牛タン。僕もカメラマンも、牛タンが大好き。おなかをすかせた状態にして臨まないと後悔する。仙台についたら早速、食べに行こう。そう思っていた。

それにしても、仙台が誇る食の宝とも言える牛タン定食は、日本では独特のコラボレーションだ。ご飯は麦飯。付け合わせは白菜漬けと唐辛子の南蛮味噌漬け。汁物はテールスープで、とろろがオプション。たとえば付け合わせは、普通であればキャベツの千切りとかサラダとかにしたくなる。汁物は普通に味噌汁。仙台といえば「仙台味噌」なんだから、なおさらだ。

確かに麦ご飯は白米と比較すれば食物繊維が多く、牛タンとの相性もいい。しかし、白米と合わないこともない。なのに、どうして?

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