縦に紡ぎし湘南の

【湘南vs東京V】プレビュー:リーグ戦に通じる要素が散りばめられている

■天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会3回戦
7月10日(水)湘南vs東京V(19:00KICK OFF/レモンS)
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東京Vとの前回対戦は記憶に新しい。4月のJ1第6節、ホームで対峙したベルマーレは、彼らに先んじて主導権を握り、ゴールも奪った。後半に入っても流れを継続し、チャンスを築いたが、かたや東京Vも粘り強く凌ぐと、交代選手の活躍もあって終盤セットプレーから追いつき、さらに得点を加えて2-1の逆転勝利を収めた。待望の今季初白星は、16年ぶりに味わうJ1での歓喜でもあった。

その後、彼らは引き分けこそ多いものの着実に勝点を積み上げ、一度も連敗することなく、中位を堅持している。

かたやベルマーレは以降厳しい星取りが続いていたが、前節のアウェイ浦和戦では序盤から主導権を手繰り寄せ、前半のうちに先制し、後半一度は逆転を許すも試合終了間際に得点を重ねて劇的な逆転勝利を収めた。迎える天皇杯3回戦は、前節の勝利を繋ぐ意味でも大切な戦いとなる。

思えば、くだんの浦和戦で左センターバックを担った鈴木淳之介が初めてそのポジションを託されたのは、甲南大との天皇杯2回戦だった。また小野瀬康介も、同じく天皇杯2回戦で左ウイングバックとして新境地を開き、その後のリーグ戦の活躍に繋げた。残念ながら小野瀬はふたたび怪我で離脱してしまったが、かように天皇杯にはリーグ戦に通じる要素が随所に散りばめられている。

「チームとしていろいろな人選をしていきたい」甲南大との試合後、山口智監督は語った。果たして3回戦はどのような試みが見られるか。切磋琢磨の日々のなかで、たとえば浦和戦でJ1初ゴールを記した石井久継や長期離脱から復帰した根本凌のように、フレッシュな躍動にも期待したい。

カテゴリーを超えて相まみえる天皇杯にあって、このカードは3回戦で唯一J1同士の対戦となる。ラウンド16への切符を掴むために、またリーグ戦を踏まえても、互いに重要な一戦だ。

reported by 隈元大吾

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