【コラム】新スタジアム建設に向けて
新スタジアム建設の機運が高まっている。
1月の新体制発表会において、眞壁潔代表取締役会長はこれまでの経緯とともに現況を語った。候補地を3カ所に絞り、各6カ月の期限を区切って、まずは平塚市から交渉を行なっていくという。
規模としては2万人超収容の、陸上トラックのない球技場で、サッカーをはじめ、他のスポーツやコンサートなど多機能を備えたスタジアムが計画されている。加えて防災拠点としての役割のほか、戦時中、平塚大空襲によって多くの方が亡くなった場所として、戦災復興や平和の発信地としての役割も担う。
いわゆるサッカー専用スタジアムの印象について、今季開幕戦でハットトリックを決めてチームの勝利に大きく貢献した大橋祐紀は言う。
「一体感をすごく感じますし、(ファン・サポーターとの)距離が近いことがいちばんのメリットかなと思います。もちろんレモンガススタジアムでも声援はしっかり届いていますが、選手との距離はもっと近くなると思う」
さらに山口智監督は、新たなスタジアムがもたらす心の距離にも触れた。
「市民の方とともに行動し、実際にスタジアムができて、そこで一緒に戦えたらもっともっと身近な存在になると思いますし、僕たちにとってこれ以上の幸せはない。選手としてプレーできる幸せは倍増すると思いますし、チームとしてはできるだけ早く実現させてほしいという想いもある。もちろん時間のかかることなので、自分たちはそれに見合うサッカーをするチームにならなければいけないですし、いま取り組んでいるサッカーを追求して結果を出すことが僕たちの使命だと思っています」
新スタジアム建設に向け、平塚商工会議所内に設置されたスタジアム建設促進委員会と湘南ベルマーレサポーターズ協議会によるプロジェクト『「平塚をシン・スタジアムがある街に」協議会』も発足した。この2月よりインターネットによるオンライン署名をスタートさせたほか、2月22日〜23日開催の「ひらつか産業FES」では紙の署名活動を行なった。また今日のホーム開幕戦でも、スタジアムのコンコースにおいて、メインスタンドのホーム側とバックスタンドの7ゲート側、ゴール裏にそれぞれブースを設ける予定だという。
4月末までに2万人以上の署名を集めることを目標として、市民やファン・サポーターの想いを平塚市長と平塚市議会に届けるつもりだ。
reported by 隈元大吾
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