縦に紡ぎし湘南の

【湘南vs磐田】プレビュー:いい流れを引き続き

■天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会3回戦
6月22日(水)湘南vs磐田(18:30KICK OFF/レモンS)
———–
天皇杯3回戦、迎える磐田とは今季、リーグ戦はスコアレスドロー、ルヴァンカップはホーム、アウェイともに1-0の勝利をベルマーレは収めている。いずれも好ゲームの印象が強い。

一方の磐田は、天皇杯2回戦ではJ3松本を相手に5-2と快勝した。直近のリーグ戦でも上位争いを演じる鳥栖を3-1で降しており、メンバーの入れ替わりがあるなかでも結果を残している。

「強くて高い選手が前線にいるイメージ」アウェイに臨んだルヴァンカップ磐田戦にフル出場し、勝利に貢献した福島隼斗は、相手の印象とともに意識すべきを語る。
「後ろでボールを回しながら、あいだで受けるのが上手い選手もいる。だれが出てくるか分かりませんが、ボールを持ってくるチームだと思うので、まずは後ろのスライドや球際が大事。僕たちもボールを持ちたいので、守備でしっかり相手のボールを奪い、自分たちの時間をつくれたらと思います」

先のルヴァンカッププレーオフステージC大阪戦では、ホームとアウェイの両試合にフル出場したが、チームは2連敗で大会を退いた。

「個人としてのレベルが全然足りていない」福島が2試合を通じて自身に向けた矢印は、そのまま今日の磐田戦にも通じよう。
「同じミスを繰り返したのでほんとに情けないし、とても悔しかった。練習からずっと全力を尽くしていますが、いい縦パスや流れを変えるパスをまったく出せなかったので、もっと神経を研ぎ澄ませてプレーしなければいけない。自分はディフェンスの選手なので、ボールを奪うことや球際で絶対に負けないことも強く意識して取り組んでいる。試合に出たら、どんどんチャレンジして、もっとできるんだというところを見せたい」

「つねに結果を残す選手でありたい」そう語るのは、ヴェルフェ矢板との天皇杯2回戦でプロ初ゴールを仕留めた鈴木章斗だ。
「シュートの意識は以前より強くなっていると思いますし、簡単にボールを失わないことも意識している。最近は練習や紅白戦などで自分のプレーを出せるようになってきたので、試合に出たらそれをやりつつ守備のところでチームに貢献し、得点を取れればと思います」

ふと、2-0で勝利した先週末のFC東京戦後、瀬川祐輔が口にした言葉を思う。
「いい流れを継続していかなければいけない。今日の勝ちをしっかり受け取って次に向かいたい」

手応えを徐々に結果へと映し出しているいま、来る後半戦を踏まえてもチームとして結果を掴みたい今日の一戦だ。

reported by 隈元大吾

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ