【コラム】主語はいつも大切な誰か

2020年04月21日 19時00分　
カテゴリ：コラム
タグ : 曺貴裁 • 浮嶋敏 • 反町康治

折々語られてきた浮嶋敏監督の言葉が脳裏に残る。たとえば今季の新たな取り組みについて、たとえば湘南スタイルとはなにか、たとえば昨季トップチームの監督に就任した際の会見の席上で、あるいはアカデミーを指導していた頃の言葉、等々。

昨秋、広島戦の際に語られた言葉も忘れ得ぬ記憶のひとつだ。残留争いの渦中にあったベルマーレはこの日、11試合ぶりに勝点3を奪取した。それは浮嶋監督がトップチームの指揮を執って以来初の勝利でもあった。

試合後の会見で初勝利の感慨について問われると、指揮官は淀みなく答えた。
「僕の初勝利というより苦しい状況のなかで勝てたことをいまチーム全体で喜んでいます。僕個人としてうれしいというより、チームが勝ってほんとうによかった」

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